マウスコンピュータのゲーミングPC、G TUNE DG-I7G70のレビューを行いました。
本記事では、G-Tune DG-I7G70の各主要パーツに注目し、それぞれの性能とコストパフォーマンスを評価。さらに、総合的なパフォーマンスとコスパをスコア化してご紹介しています。あわせて、G-Tune DG-I7G70の特長を整理し、他モデルとの比較も行っています。
目次から各項目へ飛べるので、気になるものからチェックしてみてください。
G TUNE DG-I7G70の公式サイト
G TUNE DG-I7G70の基本スペック
メーカー | マウスコンピューター |
ブランド名 | G TUNE |
製品名 | G TUNE DG-I7G70 |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core Ultra 7 265 |
CPUクーラー | 水冷CPUクーラー (240mmラジエーター) |
GPU | GeForce RTX 5070 |
メモリ | 32GB(16GB×2)(DDR5-5600) |
ストレージ | 1TB (NVMe Gen4×4) |
電源 | 750W(80PLUS BRONZE) |
ケースファン | (140mmケースファン) 前面×2/背面×1 標準搭載 |
マザーボード | インテル B760 チップセット マイクロATXマザーボード |
サイズ | 189(幅)×396(奥行き)×390(高さ) mm |
販売価格 | 329,800円+送料無料 |
G TUNE DG-I7G70の評価
CPU・GPU・メモリ・ストレージ・CPU+GPU・総合の6項目からスコアとして算出した結果、G TUNE DG-I7G70のCPU+GPUの性能評価は5.24、コスパ評価は0.0987となり、総合の性能評価は5.47、コスパ評価は0.0500となりました。
評価項目 | 性能(容量)評価 | コスパ評価 |
CPU | 4.91 | 0.126 |
GPU | 5.57 | 0.0714 |
メモリ | 6.40 | 0.0000821 |
ストレージ | 5.00 | 0.00257 |
CPU+GPU | 5.24 | 0.0987 |
総合 | 5.47 | 0.0500 |
G TUNE DG-I7G70の特徴
G TUNE DG-I7G70は、Intel Core Ultra 7 265とGeForce RTX 5070を搭載しており、4Kゲーミングやクリエイティブ作業に最適な高性能デスクトップPCです。
G TUNE DG-I7G70の最大の魅力は、CPU、GPU、メモリ容量をはじめとして全体的に高性能なスペックを兼ね備えている点です。GPU、CPU共に最新シリーズを搭載しており、マルチタスク性能の向上やフレームレートの大幅な向上が期待できます。ミドルクラスのゲーミングPCながらハイエンドに近い性能を誇るため価格は高めに設定されていますが、高性能なスペックを複数備えていることを考えるとコストパフォーマンスは十分高いと言えます。
またG TUNE DG-I7G70は優れた冷却性能も備えています。水冷式クーラに加えて、新たに取り入れたエアフロー設計を用いる事で、より高効率な冷却性能を実現しています。さらに底面の大型吸気口には水洗い可能な「マグネット式ダストフィルター」を装着しており、簡単にフィルターメンテナンスをすることが可能です。
G TUNE DG-I7G70のメリット
- 最新GPU「GeForce RTX 5070」を搭載
- ゲームプレイから動画配信まで、多種多様な用途に活用可能
- 高効率な冷却性能を備えている
G TUNE DG-I7G70のデメリット
- 価格が高め
- 出荷までに時間がかかる
G TUNE DG-I7G70の性能詳細
CPU
G TUNE DG-I7G70に搭載されたIntel Core Ultra 7 265は、2025年2月に発売されたインテルCPUでありCore i7-14700の後継モデルです。このCPUは、AIの処理を専用に行うプロセッサーとなるNPUを搭載しており、AIタスクが効率的に行われるため高速な処理が可能です。複数作業の処理性能が向上したことで、重いアプリケーションを複数立ち上げても快適に動作する事ができるようになりました。
また、CPU動作温度も前世代より低く、発熱が抑えられており前世代よりも低い消費電力で高いパフォーマンスを実現しています。
PassMarkスコアは49,098となっています。

GPU
G TUNE DG-I7G70に搭載されたGeForce RTX 5070はGeForce RTX 5070はNVIDIAの最新GPUアーキテクチャ「Blackwell」を採用したGPUです。2025年3月に発売され、特に4Kゲーミング、クリエイティブ作業、AI処理において優れた性能を発揮します。
またRTX 5070シリーズはDLSS 4や AIによるフレーム生成に対応しているため、ゲーム側がこれらの技術に対応していれば、大幅にフレームレートを引き上げ、スムーズにゲームが動く環境を作ることができます。
PassMarkスコアは27,827となっています。

メモリ
G TUNE DG-I7G70に搭載されたメモリは32GB(16GB×2)(DDR5-5600)となっています。
一般的にはゲーミングPCで必要なメモリは16GBと言われているため、32GBのメモリはゲーミングPCとしては非常にゆとりのある構成です。ゲーム中にメモリが足りなくなる心配はほとんどなく、高負荷な最新3Dゲームでも安定して動作し、スムーズなプレイが可能です。
さらに、ゲーム配信や動画編集など、複数の負荷の高い作業を同時に行う場合でも、32GBのメモリがあれば快適に作業をこなすことができます。
ストレージ
G TUNE DG-I7G70に搭載されたストレージは1TB (NVMe Gen4×4)で、必要なストレージ容量は、遊びたいゲームやインストールしたいアプリケーションの数・容量などによっても異なりますが、1TBあれば複数のゲームをインストールすることも可能でありコスパの良い容量です。一方で、最近では100GB程を使用するゲームも増えてきているため、同時に10本以上のゲームを並行してプレイする場合などは物たりなさを感じるかもしれません。
また、圧倒的な読み書き速度を誇る「NVMe」対応SSDを採用しているため、ゲームのロード時間はもちろん、動画の読込速度・書込速度も快速です。ストレージの速度に関して不満を感じることはまず無いでしょう。
電源
G TUNE DG-I7G70搭載された電源は750W(80PLUS BRONZE)であり、GeForce RTX 5070の動作を十分にサポートします。高い安定性を誇るため、安心して使用することができます。
また、電力変換効率が優れているため、長時間の使用でも電力消費を抑えられるのが特徴です。将来的にGPUやストレージを増設する際も、この電源容量なら余裕を持って対応可能です。
G TUNE DG-I7G70のオススメカスタマイズ
今回GALLERIA XA7C-R58 Intel Core Ultra搭載は初期構成で十分な性能を誇っているため、メモリ不足になる可能性は非常に低く、安定してゲームを楽しむことができます。そのためゲーム用途だけであればカスタマイズは基本的には必要がないと考えられます。
ゲーム用途以外に、配信や動画編集をする場合は以下のカスタマイズがおすすめです。
- ストレージを1TBから2TBにカスタマイズ
- メモリを32GBから64GBにカスタマイズ
同社モデルとの比較
G TUNE DG-I7G70はドスパラの「おすすめ ゲーミングデスクトップPCランキング」の1位ということで、同ランキング2位のGALLERIA RM7C-R47と3位のGALLERIA XA7R-R46T 5700X搭載との比較を行いました。
G TUNE DG-I7G70 | G TUNE DG-A7G70 | G TUNE FZ-I7G70 | |
CPU | Intel Core Ultra 7 265 | AMD Ryzen 7 9700X | Intel Core Ultra 7 265K |
CPUクーラー | 水冷CPUクーラー (240mmラジエーター) | 水冷CPUクーラー (240mmラジエーター) | 水冷CPUクーラー (360mmラジエーター) |
GPU | GeForce RTX 5070 | GeForce RTX 5070 | GeForce RTX 5070 |
メモリ | 32GB(16GB×2)(DDR5-5600) | 32GB(16GB×2)(DDR5-5600) | 32GB(16GB×2)(DDR5-5600) |
ストレージ | 1TB (NVMe Gen4×4) | 1TB (NVMe Gen4×4) | 2TB (NVMe Gen4×4) |
電源 | 750W(80PLUS BRONZE) | 750W(80PLUS BRONZE) | 750W(80PLUS BRONZE) |
ファン | (140mmケースファン) 前面×2/背面×1 標準搭載 | (140mmケースファン) 前面×2/背面×1 標準搭載 | ケースファン 前面×3/上面×3/背面×1 標準搭載 |
サイズ | 189(幅)×396(奥行き)×390(高さ) mm | 189(幅)×396(奥行き)×390(高さ) mm | 240(幅)×550(奥行き)×479(高さ) mm |
販売価格 | 329,800円+送料無料 | 374,800円+送料無料 | 409,800円+送料3,300円 |
CPUの評価 | 性能 4.91 コスパ 0.126 | 性能 3.71 コスパ 0.0990 | 性能 5.88 コスパ 0.143 |
GPUの評価 | 性能 5.57 コスパ 0.0714 | 性能 5.57 コスパ 0.0743 | 性能 5.57 コスパ 0.0679 |
メモリの評価 | 容量 6.40 コスパ 0.0000821 | 容量 6.40 コスパ 0.0000854 | 容量 6.40 コスパ 0.0000781 |
ストレージの評価 | 容量 5.00 コスパ 0.00257 | 容量 5.00 コスパ 0.00267 | 容量 10.0 コスパ 0.00488 |
CPU+GPUの評価 | 性能 5.24 コスパ 0.0987 | 性能 4.64 コスパ 0.0867 | 性能 5.73 コスパ 0.105 |
総合評価 | 性能 5.47 コスパ 0.0500 | 性能 5.17 コスパ 0.0440 | 性能 6.96 コスパ 0.0540 |
G TUNE DG-A7G70は販売価格も3モデルの中で一番安いです。ですがG TUNE DG-I7G70と金額にそれほど差はなく、GPUやメモリ、ストレージも同じです。一方でCPUはAMD Ryzen 7 9700Xを搭載しており、動画編集や実況配信などを行う場合には重視しておきたいマルチコア性能の部分がG TUNE DG-I7G70に比べて劣ります。
G TUNE FZ-I7G70はIntel Core Ultra 7 265Kが搭載されており、ゲームや動画編集などの重い作業に優れているハイパフォーマンスなゲーミングPCです。また、ストレージも2TB (NVMe Gen4×4)であり他の2モデルよりも余裕のある容量です。ただし、販売価格は3モデルの中で一番高いです。
G TUNE DG-I7G70をオススメする方
- ゲームプレイから動画配信まで、多種多様な用途に用いたい方
- 冷却性能を重視する方
G TUNE DG-A7G70をオススメする方
- 価格を重視する方
- 静音性や省電力を優先する方
G TUNE FZ-I7G70をオススメする方
- 最新のゲームを高画質でプレーしたい方
- ストレージ容量を重視する方
他社モデルとの比較
G TUNE DG-I7G70と同価格帯の他社の人気モデルとして、パソコン工房のLEVEL-R789-LC265K-TKXとドスパラのGALLERIA ZA9R-R57 9900X搭載との比較を行いました。
G TUNE DG-I7G70 | LEVEL-R789-LC265K-TKX | GALLERIA ZA9R-R57 9900X搭載 | |
メーカー | マウスコンピューター | パソコン工房 | ドスパラ |
ブランド名 | G TUNE | NEXTGEAR | GALLERIA |
CPU | Intel Core Ultra 7 265 | Intel Core Ultra 7 265K | AMD Ryzen 9 9900X |
CPUクーラー | 水冷CPUクーラー (240mmラジエーター) | 水冷CPUクーラー(360mmラジエーター) | (水冷式) ASETEK 624S-M2 (高速ファン搭載/非発光) |
GPU | GeForce RTX 5070 | GeForce RTX 5070 | GeForce RTX 5070 |
メモリ | 32GB(16GB×2)(DDR5-5600) | 16GB(8GB×2)(DDR5-5200) | 32GB(16GB×2)(DDR5-4800) |
ストレージ | 1TB SSD (M.2 NVMe Gen4) | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4) | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4) |
電源 | 750W(80PLUS BRONZE) | 850W(80PLUS GOLD) | 750W(80PLUS GOLD) |
ファン | 140mmケースファン 前面×2/背面×1 標準搭載 | 120mmケースファン 上面×2/背面×1 標準搭載 | 140mmケースファン 前面×2/120mmケースファン上面×2 標準搭載 |
サイズ | 189(幅)×396(奥行き)×390(高さ) mm | 220(幅)×493(奥行き)×465(高さ) mm | 220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm |
保証期間 | 3年間(センドバック保証) | 1年間(センドバック保証) | 1年間(持ち込み) |
納期 | 約4営業日で出荷 | 約2~7営業日で出荷 | 翌日出荷 |
販売価格 | 329,800円+送料無料 | 354,800円+送料2,200円 | 414,980円+送料3,300円 |
CPUの評価 | 性能 4.91 コスパ 0.126 | 性能 5.88 コスパ 0.165 | 性能 5.49 コスパ 0.132 |
GPUの評価 | 性能 5.57 コスパ 0.0714 | 性能 5.57 コスパ 0.0784 | 性能 5.57 コスパ 0.0670 |
メモリの評価 | 容量 6.40 コスパ 0.0000821 | 容量 3.20 コスパ 0.0000451 | 容量 6.40 コスパ 0.0000771 |
ストレージの評価 | 容量 5.00 コスパ 0.00257 | 容量 5.00 コスパ 0.00282 | 容量 5.00 コスパ 0.00241 |
CPU+GPUの評価 | 性能 5.24 コスパ 0.0987 | 性能 5.73 コスパ 0.122 | 性能 5.53 コスパ 0.0995 |
総合評価 | 性能 5.47 コスパ 0.0500 | 性能 4.91 コスパ 0.0616 | 性能 5.62 コスパ 0.0504 |
納期とCPU以外の性能はG TUNE DG-I7G70とGALLERIA ZA9R-R57 9900X搭載に差はありません。少しでも価格を抑えたい方はG TUNE DG-I7G70の購入をオススメします。納期を重視する方や、CPU性能の高さを要するゲームをプレイする方はGALLERIA ZA9R-R57 9900X搭載の購入をオススメします。
メモリ容量は32GBのG TUNE DG-I7G70とGALLERIA ZA9R-R57 9900X搭載が一番多いですが、メモリ性能はDDR5-5200搭載のG TUNE DG-I7G70の方が優れています。GALLERIA ZA9R-R57 9900X搭載のメモリ性能はDDR5-4800で、両者にそれほど大きい性能差はありませんがDDR5-5200の方が高速な転送速度を持ち、より多くのデータ処理が可能です。
ストレージは3モデル全て1TB SSD(M.2 NVMe Gen4)搭載です。
電源は850W(80PLUS GOLD)搭載のLEVEL-R789-LC265K-TKXが最も優れています。
冷却性能はケースファンの標準搭載数最も多いGALLERIA ZA9R-R57 9900X搭載が最も優れています。
保証期間はG TUNE DG-I7G70が3年と最も長いです。LEVEL-R789-LC265K-TKXとGALLERIA ZA9R-R57 9900X搭載は1年間ですが、センドバック or 持込という違いがあります。
G TUNE DG-I7G70をオススメする方
- ゲームプレイから動画配信まで、多種多様な用途に用いたい方
- 冷却性能を重視する方
LEVEL-R789-LC265K-TKXをオススメする方
- 価格を重視する方
GALLERIA ZA9R-R57 9900X搭載をオススメする方
- 納期を重視する方
- CPU性能の高さを重視する方
GALLERIA ZA9R-R57 9900X搭載の公式通販
G TUNE DG-I7G70はどこで買える?
- 公式通販
- 楽天
公式通販の他に楽天市場で購入することができます
公式通販は送料が3,300円かかる一方で、楽天市場では送料無料かつ本体価格も公式通販より安い場合があります。両方の金額の総額を見て判断すると良いでしょう。ただし、楽天市場では納期が2〜3営業日後となっているため、納期についても十分に考慮して判断しましょう。
G TUNE DG-I7G70の公式通販
参考サイト
CPUとGPUのベンチマークスコアは以下のサイトを参照しました。