この記事では、コスパが良いと評判のFRONTIER(フロンティア)社が販売しているゲーミングPC、FRGAG-B760/CG2のレビューを行いました。
本記事ではFRGAG-B760/CG2の主要なパーツごとに性能とコスパの評価を行い、総合的な性能評価とコスパ評価をスコアとして算出しています。また、FRGAG-B760/CG2の特徴・性能をまとめ、他モデルとの比較も行っています。
目次から各項目へ飛べるので、気になるものからチェックしてみてください。
FRGAG-B760/CG2の公式サイト
FRGAG-B760/CG2の基本スペック
メーカー | FRONTIER(フロンティア) |
ブランド名 | GAGシリーズ |
製品名 | FRGAG-B760/CG2 |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i7-14700F |
CPUクーラー | 空冷CPUクーラー(サイドフロータイプ) |
GPU | GeForce RTX 4080 SUPER |
メモリ | 32GB(16GB×2)(DDR4-3200) |
ストレージ | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4) |
電源 | 1000W(80PLUS GOLD) |
ケースファン | 140mmケースファン 前面×1/背面×1 標準搭載 拡張性調査中 |
マザーボード | インテル B760 チップセット (ATX) |
サイズ | 210(幅)×465(奥行き)×457(高さ) mm |
販売価格 | 392,800円+送料3,300円 |
FRGAG-B760/CG2の評価
CPU・GPU・メモリ・ストレージ・CPU+GPU・総合の6項目からスコアとして算出した結果、FRGAG-B760/CG2のCPU+GPUの性能評価は5.01、コスパ評価は0.0910となり、総合の性能評価は5.36、コスパ評価は0.0460となりました。
評価項目 | 性能(容量)評価 | コスパ評価 |
CPU | 4.42 | 0.112 |
GPU | 5.60 | 0.0710 |
メモリ | 6.40 | 0.0000810 |
ストレージ | 5.00 | 0.00252 |
CPU+GPU | 5.01 | 0.0910 |
総合 | 5.36 | 0.0460 |
FRGAG-B760/CG2の特徴
FRGAG-B760/CG2は、Core i7-14700FとRTX 4080 SUPERを搭載しており、4K解像度での高画質・高フレームレートゲームプレイが可能です。フルHD解像度では多くのゲームで300fps以上を実現しています。また、4K動画編集に適していますし、AIイラスト画像生成にも向いています。メインSSDが非常に高速なので、ゲームロード時間が短い特徴があります。
FRGAG-B760/CG2の最大の魅力は、高性能なゲーミングPCとしての機能だけでなく、クリエイティブ作業や将来的なアップグレードにも対応できる多目的かつ将来性のあるモデルであることです。
標準構成としては、メモリが32GB、ストレージが1TBとなっており、高性能なゲーミングPCとしての利用はもちろん、4K動画編集やAIイラスト画像生成など、高負荷な作業にも対応できる仕様となっています。特に、最新のRTX 4080 SUPER GPUと高性能なCore i7-14700F CPUの組み合わせが、優れたパフォーマンスを実現しています。
FRGAG-B760/CG2のメリット
- ゲーミングだけでなく、クリエイティブ作業にも適している
- 高性能なCore i7シリーズとRTX 4080 SUPERを搭載
- ゲームのロード時間が短く、高いパフォーマンスを実現
- ゲーム性能、動画編集性能、日常使用性能のいずれも同価格帯の平均を上回っている
FRGAG-B760/CG2のデメリット
- 392,800円(税込)と比較的高価
- 同価格帯の平均と比べてコスパが低い
- 空冷クーラーでは十分な冷却が難しく、長時間の高負荷時に冷却効率が懸念される
- 高性能な主要パーツに比べ、一部のスペックがやや物足りない可能性がある
FRGAG-B760/CG2の性能詳細
CPU
FRGAG-B760/CG2に搭載されたCore i7-14700Fは、2024年の1月に発売されたインテルCPUです。このCPUは、20コア28スレッドを備え、最大クロックは5.3GHzです。12世代のCore i7と比較してコア数が増加し、省電力性も向上しています。
また、マルチタスクや高負荷アプリケーションに優れた性能を発揮しますし、多くのゲームタイトルで高フレームレートを実現します。それだけでなく、20コア/28スレッドの構成により、ゲームをしながら配信や動画編集などの作業を同時に行うことができます。
PassMarkスコアは44,791となっています。
GPU
FRGAG-B760/CG2に搭載されたRTX 4080 SUPERは最新のAAA級ゲームタイトルを最高設定で楽しむことができ、4K解像度でのゲーミングや高負荷のグラフィック処理タスクにも十分な性能を持っています。また、大容量のVRAMにより、高解像度テクスチャや複雑な3Dモデルを扱うゲームでも優れたパフォーマンスを発揮します。
省電力性においても優れており、前世代と比較して、同等以上の性能を低い消費電力で実現しています。これにより、電源コストの削減や電気代の節約が可能となります。
将来性についても、高性能なCPU (Core i7-14700F)とGPUの組み合わせにより、今後のゲームタイトルにも対応できる性能を備えています。
PassMarkスコアは34,198となっています。
メモリ
FRGAG-B760/CG2に搭載されたメモリは32GB(16GB×2)(DDR4-3200)と大容量を搭載しており、多くのアプリケーションを同時に実行したり、大規模なデータを扱う際に十分な余裕があります。
多くのゲームタイトルを同時に起動したり、ゲームをしながら配信やマルチタスクを行う場合でも余裕があります。DR4-3200規格を採用しており、ゲーミングに適した高速なメモリです。これにより、ゲームのロード時間の短縮やスムーズな動作に貢献します。
しかし、最新のDDR5メモリと比較すると、理論上の帯域幅や転送速度で劣っていたり、DDR4-3600やDDR4-4000などと比べるとクロック速度が若干遅いことが考えられますが、ゲーミング性能への影響は現時点では限定的です。
高性能なCPUとGPUとの組み合わせにより、メモリがボトルネックになる可能性は低く、バランスの取れたゲーミング性能を発揮できると評価できます。
ストレージ
FRGAG-B760/CG2に搭載されたストレージは1TB SSD(M.2 NVMe Gen4)で、ゲームのロード時間はもちろん、動画の読込速度・書込速度も快速です。ストレージの速度に関して不満を感じることはまず無いでしょう。
一方で、容量も1TBと大容量ですので、多数のゲームやアプリケーションをインストールできます。4K解像度のゲームや大容量ファイルの保存にも十分な容量です。
電源
FRGAG-B760/CG2に搭載された電源は1000W (80PLUS GOLD)です。
1000Wの高出力電源を搭載しており、高性能なGPU (RTX 4080 SUPER) やCPU (Core i7-14700F) の電力需要に十分対応できます。将来的なアップグレードにも余裕を持って対応可能です。
また、80PLUS GOLD認証を取得しており、20%から100%の負荷時において87%から90%以上の電力変換効率を実現します。これにより、電力消費の削減と発熱の抑制に貢献します。
FRGAG-B760/CG2のオススメカスタマイズ
- CPUクーラーのアップグレード
- メモリを32GBから64GBに増設
FRGAG-B760/CG2は既に高性能な構成ですが、上記2点がオススメです。
高性能なCore i7-14700Fを搭載しているため、CPUクーラーのアップグレードによって、システムの安定性と性能をさらに向上させることができます。CPUの動作温度を低く保つことで、長期的な信頼性と耐久性が向上します。空冷クーラーでは、高性能なCPUの冷却が難しいことが懸念されるため、特にオススメのカスタマイズです。
メモリのカスタマイズはCPUクーラーに比べると優先度は低いですが、高負荷な動画編集やAI処理作業をする等、同時に色々な作業をする予定のある方にオススメです。
同社モデルとの比較
FRGAG-B760/CG2について、同じくFRONTIER(フロンティア)社の同等スペックモデルであるFRGBZ790/DとFRGPLB760W/SK1との比較を行いました。
FRGAG-B760/CG2 | FRGBZ790/D | FRGPLB760W/SK1 | |
CPU | Core i7-14700F | Core i9-14900F | Core i7-14700F |
CPUクーラー | 空冷CPUクーラー(サイドフロータイプ) | 空冷CPUクーラー(Silverstone Hydrogon D120 ARGB-V2) | 水冷CPUクーラー(Silverstone PF240W-ARGB-V2) |
GPU | GeForce RTX 4080 SUPER | GeForce RTX 4080 SUPER | GeForce RTX 4070 Ti SUPER |
メモリ | 32GB(16GB×2)(DDR4-3200) | 32GB(16GB×2)(DDR5-5600) | 32GB (16GB x2)(DDR4 RGB Memory) |
ストレージ | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4) | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4) | 1TB SSD(M.2 NVMe) |
電源 | 1000W(80PLUS GOLD) | 1200W(80PLUS PLATINUM) | 850W(80PLUS GOLD) |
ファン | 140mmケースファン 前面×1/背面×1 標準搭載 拡張性調査中 | 140mmケースファン 前面×1/背面×1 標準搭載 拡張性調査中 | 140mmケースファン 前面×1/背面×1 標準搭載 拡張性調査中 |
サイズ | 210(幅)×465(奥行き)×457(高さ) mm | 232(幅)×496(奥行き)×493(高さ) mm | 230(幅)×453(奥行き)×500(高さ) mm |
販売価格 | 392,800円+送料3,300円 | 429,800円+送料3,300円 | 427,800円+送料3,300円 |
CPUの評価 | 性能 4.42 コスパ 0.112 | 性能 4.79 コスパ 0.111 | 性能 4.48 コスパ 0.104 |
GPUの評価 | 性能 5.60 コスパ 0.0710 | 性能 6.84 コスパ 0.0790 | 性能 6.33 コスパ 0.0730 |
メモリの評価 | 容量 6.40 コスパ 0.0000810 | 容量6.40 コスパ 0.0000740 | 容量 6.40 コスパ 0.0000740 |
ストレージの評価 | 容量 5.00 コスパ 0.00252 | 容量 5.00 コスパ 0.00231 | 容量 5.0 コスパ 0.00232 |
CPU+GPUの評価 | 性能 5.01 コスパ 0.0910 | 性能 5.82 コスパ 0.0950 | 性能 5.41 コスパ 0.0890 |
総合評価 | 性能 5.36 コスパ 0.0460 | 性能 5.76 コスパ 0.0480 | 性能 5.55 コスパ 0.0450 |
FRGBZ790/DはCore i9-14900Fが搭載されており、より高性能なCPUへアップグレードされています。ただし、販売価格は3モデルの中で一番高いです。
FRGPLB760W/SK1はGPUがGeForce RTX 4070 Ti SUPERとダウングレードされていますが、代わりに水冷CUPクーラーが搭載されています。また、ゲーミングマウスやキーボード、ヘッドセット、モニターもセットになっているので他に準備するものがほとんどありません。
FRGAG-B760/CG2をオススメする方
- バランスを重視する方
- RTX 4080 SUPERを搭載しつつ、価格を抑えたい方
FRGBZ790/Dをオススメする方
- より高性能なCPUを求める方
- 最新のテクノロジーを求める方
FRGPLB760W/SK1をオススメする方
- キーボードやマウス、モニター、ヘッドセットなど一式をまとめて購入したい方
- 冷却性能を重視する方
他社モデルとの比較
FRGAG-B760/CG2と同価格帯の他社の人気モデルとして、ドスパラのGALLERIA XA7C-R48S (DDR5搭載)とパソコンSHOPアーク(ark)のAG-IR20B76AGL8S-AX9との比較を行いました。
FRGAG-B760/CG2 | GALLERIA XA7C-R48S (DDR5搭載) | AG-IR20B76AGL8S-AX9 | |
メーカー | FRONTIER(フロンティア) | ドスパラ | パソコンSHOPアーク(ark) |
ブランド名 | GAGシリーズ | GALLERIA X-Series | arkhive Gaming Custom |
CPU | Core i7-14700F | Core i7-14700F | Core i7-14700F |
CPUクーラー | 空冷CPUクーラー(サイドフロータイプ) | (空冷式)12cmサイドフロー大型CPUファン | (空冷式)サイドフロークーラー |
GPU | GeForce RTX 4080 SUPER | GeForce RTX 4080 SUPER 16GB | GeForce RTX 4080 SUPER 16GB |
メモリ | 32GB(16GB×2)(DDR4-3200) | 32GB(16GB×2)(DDR5-4800) | 32GB(16GB×2)(DDR5-5600) |
ストレージ | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4) | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4) | 2TB SSD(M.2 NVMe Gen4) |
電源 | 1000W(80PLUS GOLD) | 850W(80PLUS GOLD) | 1000W(80PLUS GOLD) |
ファン | 140mmケースファン 前面×1/背面×1 標準搭載 拡張性調査中 | 140mm高速ケースファン 上部×1/前面×1/背面×1 標準搭載 上面は最大2個取付可能 | 120mmケースファン 前面×3/背面×1 標準搭載 前面と上面は最大3基取付可能 |
サイズ | 210(幅)×465(奥行き)×457(高さ) mm | 220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm | 210(幅)×473(奥行き)×486(高さ) mm |
保証期間 | 1年間(センドバック保証) | 1年間(持込) | 1年間 |
納期 | 記載なし | 翌日出荷 | 3~7日後に出荷 |
販売価格 | 392,800円+送料3,300円 | 395,980円+送料3,300円 | 399,800円(送料無料) |
CPUの評価 | 性能 4.42 コスパ 0.112 | 性能 4.48 コスパ 0.112 | 性能 4.48 コスパ 0.112 |
GPUの評価 | 性能 5.60 コスパ 0.0710 | 性能6.84 コスパ 0.0860 | 性能6.84 コスパ 0.0860 |
メモリの評価 | 容量 6.40 コスパ 0.0000810 | 容量6.40 コスパ 0.0000802 | 容量6.40 コスパ 0.0000802 |
ストレージの評価 | 容量 5.00 コスパ 0.00252 | 容量 5.00 コスパ 0.00251 | 容量 10.0 コスパ 0.00500 |
CPU+GPUの評価 | 性能 5.01 コスパ 0.0910 | 性能 5.66 コスパ 0.0990 | 性能 5.66 コスパ 0.0990 |
総合評価 | 性能 5.36 コスパ 0.0460 | 性能 5.68 コスパ 0.0500 | 性能 6.93 コスパ 0.0510 |
ゲーム性能に影響が大きいGPUとCPUは3モデルとも同規格であるため、基本的に性能差はさほどないと考えられます。
販売価格はFRGAG-B760/CG2が最も低価格です。
メモリ性能はDDR5-5600搭載のAG-IR20B76AGL8S-AX9が最も優れていますが、メモリ容量は3モデルとも32GBと十分な容量があります。(体感できるほどの性能差はないため、当サイトではメモリ容量を優先的に評価しています)。
ストレージは2TB SSD(M.2 NVMe Gen4)搭載のAG-IR20B76AGL8S-AX9が最も優れています。
電源は1000W(80PLUS GOLD)搭載のFRGAG-B760/CG2、AG-IR20B76AGL8S-AX9が優れています。
冷却性能はケースファンの標準搭載数・最大取付可能数が最も多いAG-IR20B76AGL8S-AX9が最も優れています。
保証期間は全てのモデルで1年間とされています。AG-IR20B76AGL8S-AX9の公式通販サイトには記載がありませんでしたが、FRGAG-B760/CG2とGALLERIA XA7C-R48S (DDR5搭載)には持込 or センドバックという違いがあります。
FRGAG-B760/CG2をオススメする方
- 少しでも費用を抑えたい方
- 電力効率を重視する方
GALLERIA XA7C-R48S (DDR5搭載)をオススメする方
- 納期を重視する方
- メモリ性能を重視する方
GALLERIA XA7C-R48S (DDR5搭載)の公式通販
AG-IR20B76AGL8S-AX9をオススメする方
- 冷却性能を重視する方
- ストレージ容量に余裕を持ちたい方
FRGAG-B760/CG2はどこで買える?
- 公式通販
- ヤマダ電機の一部店舗
上記の方法で購入することができますが、基本的には公式通販で購入することをオススメします。
オンラインストアでは頻繁にセールが行われており、お得に購入できるチャンスがあります。また、実店舗では一部店舗でしか取り扱いがないため、結果的に公式通販が一番安く簡単に購入することができます。
FRGAG-B760/CG2の公式通販
参考サイト
CPUとGPUのベンチマークスコアは以下のサイトを参照しました。