NEXTGEAR JG-A7G70をレビュー!性能とコスパを6項目で評価した結果

マウスコンピューターのEC限定ブランド「NEXTGEAR」から登場した、Ryzen 7 7800X3Dと最新のRTX 5070を搭載したハイエンドゲーミングPC、NEXTGEAR JG-A7G70(JGA7G70B6BDDW102DEC)のレビューを行いました。

本記事ではNEXTGEAR JG-A7G70(JGA7G70B6BDDW102DEC)の主要なパーツごとに性能とコスパの評価を行い、総合的な性能評価とコスパ評価をスコアとして算出しています。また、NEXTGEAR JG-A7G70(JGA7G70B6BDDW102DEC)の特徴・性能をまとめ、他モデルとの比較も行っています。

目次から各項目へ飛べるので、気になるものからチェックしてみてください。
NEXTGEAR JG-A7G70の公式サイト

NEXTGEAR JG-A7G70の基本スペック

メーカーマウスコンピューター
ブランド名NEXTGEAR
製品名NEXTGEAR JG-A7G70(JGA7G70B6BDDW102DEC)
OSWindows 11 Home 64ビット
CPUAMD Ryzen 7 7800X3D プロセッサー
CPUクーラー水冷CPUクーラー (240mmラジエーター)
GPUGeForce RTX 5070
メモリ16GB(8GB×2)(DDR5-5200)
ストレージ1TB SSD(M.2 NVMe Gen4)
電源750W(80PLUS BRONZE)
ケースファン120mmケースファン 前面×3/背面×1 標準搭載
前面は最大3個、上面は最大2個取付可能
マザーボードAMD A620A チップセット
サイズ220(幅)×418(奥行き)×410(高さ) mm
販売価格239,800円(税込)~

NEXTGEAR JG-A7G70の評価

CPU・GPU・メモリ・ストレージ・CPU+GPU・総合の6項目からスコアとして算出した結果、NEXTGEAR JG-A7G70のCPU+GPUの性能評価は4.50、コスパ評価は0.128となり、総合の性能評価は4.30、コスパ評価は0.0648となりました。

評価項目性能(容量)評価コスパ評価
CPU 3.430.141
GPU 5.570.114
メモリ 3.200.0000658
ストレージ 5.00 0.00411
CPU+GPU 4.500.128
総合 4.30 0.0648

NEXTGEAR JG-A7G70の特徴

NEXTGEAR JG-A7G70(JGA7G70B6BDDW102DEC)は、最強のゲーミングCPUと名高い「AMD Ryzen 7 7800X3D」と、最新世代の「GeForce RTX 5070」を搭載しており、WQHDはもちろん、4K環境でも高画質で快適なゲームプレイが可能な圧倒的スペックを備えています。

特にRyzen 7 7800X3Dは、「3D V-Cache」技術によりゲーム性能に特化しており、FPSなどの高フレームレートが求められるタイトルで驚異的なパフォーマンスを発揮します。それに加えて、前世代から大幅に性能向上したRTX 5070を搭載することで、重量級の最新ゲームも最高設定でヌルヌル動かすことが可能です。

また、このスペックでありながら20万円台前半という価格設定は、EC限定ブランド「NEXTGEAR」ならではの衝撃的なコストパフォーマンスです。フロントメッシュパネル採用による優れた冷却性能と、標準で3年間の長期保証が付帯するため、ハイエンドPC入門としても安心して選べる一台です。

NEXTGEAR JG-A7G70のメリット

  • Ryzen 7 7800X3D搭載で、FPSゲーム等のフレームレートが非常に高い
  • 最新のRTX 5070搭載により、将来の重量級タイトルにも対応可能
  • 同等スペックの他社モデルと比較して圧倒的に価格が安い
  • 他社では有料級の「3年間無償保証」が標準で付帯

NEXTGEAR JG-A7G70のデメリット

  • チップセットがエントリー向けの「A620A」であり、オーバークロックや拡張性に一部制約がある
  • Wi-FiやBluetooth機能が標準では非搭載(カスタマイズが必要)
  • CPUとGPUが高性能なため、標準メモリ(16GB)がボトルネックになりやすい
  • 開放的なメッシュ構造のため、高負荷時はファンの回転音が聞こえやすい

NEXTGEAR JG-A7G70の性能詳細

CPU

NEXTGEAR JG-A7G70(JGA7G70B6BDDW102DEC)に搭載されたAMD Ryzen 7 7800X3Dは、ゲーマーのために設計された究極のプロセッサーです。「3D V-Cacheテクノロジー」によりL3キャッシュを大幅に増量しており、従来のCPUと比較してゲームプレイ時のフレームレートが飛躍的に向上しています。

8コア16スレッドの構成で、ゲーム配信やマルチタスク処理も余裕でこなせます。特に「VALORANT」や「Apex Legends」のようなCPU依存度の高いゲームにおいては、現行CPUの中でトップクラスの性能を発揮し、プロゲーマーやストリーマーからも絶大な支持を得ています。

PassMarkスコアは34,270となっています。

AMD Ryzen 7 7800X3D ベンチマーク
AMD Ryzen 7 7800X3Dのベンチマーク
出典:https://www.cpubenchmark.net

GPU

NEXTGEAR JG-A7G70(JGA7G70B6BDDW102DEC)に搭載されたGeForce RTX 5070は、最新のBlackwellアーキテクチャを採用した次世代のハイスペックGPUです。前世代のRTX 4070シリーズから大幅な性能向上を果たし、最新のDLSS(Deep Learning Super Sampling)技術により、画質を落とさずに劇的なフレームレート向上を実現します。

VRAMは高速なGDDR7を12GB搭載しており、4K解像度でのテクスチャ読み込みもスムーズです。レイトレーシング性能も強化されており、サイバーパンクのような重いゲームでもリアルな光の反射を表現しつつ快適にプレイ可能です。消費電力対性能比(ワットパフォーマンス)も改善されており、ハイエンドながら扱いやすいGPUとなっています。

PassMarkスコアは27,827となっています。

GeForce RTX 5070 ベンチマーク
GeForce RTX 5070のベンチマーク
出典:https://www.videocardbenchmark.net

メモリ

NEXTGEAR JG-A7G70(JGA7G70B6BDDW102DEC)に搭載されたメモリは16GB(8GB×2)(DDR5-5200)です。高速なDDR5メモリを採用しており、Ryzen 7 7800X3Dの性能をしっかりと引き出します。

16GBはゲーミングPCの標準的な容量であり、一般的なゲームプレイにおいてメモリ不足を感じることはほとんどありません。コストを抑えつつ最新ゲームを楽しみたい方には十分なスペックです。

しかし、搭載しているGPUやCPUが非常に高性能であるため、最新の重量級ゲームを最高画質でプレイしたり、配信ソフトやブラウザを多数同時に起動する場合には、16GBでは不足する可能性があります。

特にこのクラスのPCを購入する層であれば、32GBへのカスタマイズを強く推奨します。予算に余裕があるなら購入時にアップグレードしておくと、将来的なボトルネックを防げます。

ストレージ

NEXTGEAR JG-A7G70(JGA7G70B6BDDW102DEC)に搭載されたストレージは1TB SSD(M.2 NVMe Gen4)です。標準で1TBの大容量ストレージを搭載している点は、他社同等モデルと比較しても大きなメリットです。

参照元のモデルのような500GBでは、OSと数本の大型ゲームを入れるだけで容量が枯渇してしまいますが、1TBあれば安心です。最近のゲームタイトルは1本で100GBを超えることも珍しくありませんが、このモデルなら複数の大型タイトルを同時にインストールしておけます。

もちろんNVMe Gen4接続のため、ロード時間は爆速で、PCの起動やファイルの移動もストレスフリーです。もし動画素材などを大量に保存する場合は、購入後にSSDやHDDを増設できる拡張性も確保されています。

電源

NEXTGEAR JG-A7G70(JGA7G70B6BDDW102DEC)に搭載された電源は750W(80PLUS BRONZE)です。

RTX 5070搭載マシンの推奨電源容量としては標準的です。搭載されているRyzen 7 7800X3Dは性能の割に消費電力が低い(TDP 120Wですが実使用はもっと低い)ため、システム全体の消費電力バランスは良好で、750Wあれば容量不足の心配はありません。

ただし、将来的にRTX 5080クラス以上のウルトラハイエンド帯へ換装を考えている場合などは、より容量の大きい850W GOLD電源などを検討しても良いでしょう。基本的には、標準構成のままで全く問題なく安定動作します。

NEXTGEAR JG-A7G70のオススメカスタマイズ

  1. メモリを16GBから32GBにカスタマイズ
  2. ストレージを1TBから2TBに増設、またはサブストレージ追加
  3. 必要に応じてWi-Fi 6E/Bluetooth拡張カードを追加

上記3点がオススメです。

最も優先度が高いのはメモリです。Ryzen 7 7800X3DとRTX 5070というハイエンド構成に対し、16GBメモリはアンバランスになりがちです。32GBにしておくことで、PCのポテンシャルを余すことなく発揮でき、マルチタスク時の安定性が劇的に向上します。

ストレージに関しては、標準で1TB搭載されているため必須ではありません。しかし、近年の大型タイトルは1本で100GBを超えることも珍しくなく、プレイ動画の保存なども行うと意外とすぐに容量不足になりがちです。予算が許すなら、メインストレージを2TBに増やすか、データ保存用のセカンドストレージを追加しておくと安心です。

また、このモデルは標準でWi-FiやBluetooth機能が搭載されていません。無線LAN環境で使用する場合や、Bluetoothコントローラーを接続したい場合は、購入時のカスタマイズで「無線LAN拡張カード」を追加するのを忘れないようにしましょう。

同社モデルとの比較

NEXTGEAR JG-A7G70(JGA7G70B6BDDW102DEC)は、Ryzen 7 7800X3DとRTX 5070を搭載したシリーズ最上位クラスのモデルです。ここでは、同じRTX 5070を搭載しCPUを変更したNEXTGEAR JG-A7G70(Ryzen 7 7700搭載)と、同じRyzen 7 7700を搭載しGPUをランクダウンさせたNEXTGEAR JG-A7G6Tとの比較を行いました。

NEXTGEAR JG-A7G70 (本モデル)NEXTGEAR JG-A7G70 (7700搭載)NEXTGEAR JG-A7G6T
CPUAMD Ryzen 7 7800X3DAMD Ryzen 7 7700AMD Ryzen 7 7700
CPUクーラー水冷CPUクーラー水冷CPUクーラー水冷CPUクーラー
GPUGeForce RTX 5070GeForce RTX 5070GeForce RTX 5060 Ti 16GB
メモリ16GB(8GB×2)(DDR5-5200)16GB(8GB×2)(DDR5-5200)16GB(8GB×2)(DDR5-5200)
ストレージ1TB SSD(M.2 NVMe Gen4)1TB SSD(M.2 NVMe Gen4)1TB SSD(M.2 NVMe Gen4)
電源750W(80PLUS BRONZE)750W(80PLUS BRONZE)750W(80PLUS BRONZE)
販売価格239,800円(税込)~219,800円(税込)~199,800円(税込)~
CPUの評価性能 3.43
コスパ 0.141
性能 3.47
コスパ 0.156
性能 3.47
コスパ 0.171
GPUの評価性能 5.57
コスパ 0.114
性能 5.57
コスパ 0.125
性能 4.06
コスパ 0.100
メモリの評価容量 3.20
コスパ 0.0000658
容量 3.20
コスパ 0.0000718
容量 3.20
コスパ 0.0000789
ストレージの評価容量 5.00
コスパ 0.00411
容量 5.00
コスパ 0.00449
容量 5.00
コスパ 0.00493
CPU+GPUの評価性能 4.50
コスパ 0.128
性能 4.52
コスパ 0.141
性能 3.77
コスパ 0.136
総合評価性能 4.30
コスパ 0.0648
性能 4.30
コスパ 0.0716
性能 3.93
コスパ 0.0687

Ryzen 7 7700搭載モデルは、GPUは同じRTX 5070を搭載していますが、CPUを標準的なRyzen 7 7700に変更することで価格を約2万円安く抑えています。7800X3Dほどのゲーム特化性能は不要だが、5070のグラフィック性能は欲しいという方に最適です。

NEXTGEAR JG-A7G6Tは、GPUがRTX 5060 Ti(16GB)となり、グラフィック性能はワンランク下がります。その分販売価格は3モデルの中で一番安いため、予算を20万円以下に抑えたい方には有力な選択肢です。

NEXTGEAR JG-A7G70 (本モデル)をオススメする方

  • FPSゲームで少しでも高いフレームレートを出して勝ちたい方
  • 最強クラスのゲーミングCPUと最新GPUの構成を安く手に入れたい方

NEXTGEAR JG-A7G70の公式通販

NEXTGEAR JG-A7G70 (7700搭載)をオススメする方

  • RTX 5070の性能は欲しいが、CPUはそこまでハイエンドでなくて良い方
  • 少しでも予算を抑えて最新グラボ搭載機が欲しい方

NEXTGEAR JG-A7G70の公式通販

NEXTGEAR JG-A7G6Tをオススメする方

  • 予算を20万円前後に抑えたい方
  • フルHD環境でのプレイがメインの方

NEXTGEAR JG-A7G6Tの公式通販

他社モデルとの比較

NEXTGEAR JG-A7G70と同じくRTX 5070クラスのGPUを搭載した他社モデルとして、FRONTIERのFRGPLMB650/SG2、TSUKUMOのG-GEAR GA7A-D230/BNとの比較を行いました。

NEXTGEAR JG-A7G70FRONTIER FRGPLMB650/SG2G-GEAR GA7A-D230/BN
メーカーマウスコンピューターFRONTIERTSUKUMO
ブランド名NEXTGEARGPLシリーズG-GEAR
CPUAMD Ryzen 7 7800X3DAMD Ryzen 7 7800X3DAMD Ryzen 7 7700
CPUクーラー水冷CPUクーラー水冷CPUクーラー空冷CPUクーラー
GPUGeForce RTX 5070GeForce RTX 5070GeForce RTX 5070
メモリ16GB(8GB×2)(DDR5-5200)32GB(16GB×2)(DDR5-5200)32GB(16GB×2)(DDR5-5600)
ストレージ1TB SSD(M.2 NVMe Gen4)1TB SSD(M.2 NVMe Gen4)1TB SSD(M.2 NVMe Gen4)
電源750W(80PLUS BRONZE)750W(80PLUS PLATINUM)750W(80PLUS GOLD)
光学ドライブなしなしDVDスーパーマルチ
ファン前面×3/背面×1前面×3/背面×1/側面×2前面×1/背面×1
サイズ220×418×410 mm230×453×500 mm190×475×435 mm
保証期間3年間(センドバック保証)1年間(センドバック保証)1年間(センドバック保証)
納期約1週間約1〜2週間約3〜5営業日
販売価格239,800円(税込)~289,800円(税込)~264,800円(税込)~
CPUの評価性能 3.43
コスパ 0.141
性能 3.43
コスパ 0.117
性能 3.47
コスパ 0.129
GPUの評価性能 5.57
コスパ 0.114
性能 5.57
コスパ 0.0949
性能 5.57
コスパ 0.104
メモリの評価容量 3.20
コスパ 0.0000658
容量 6.40
コスパ 0.000109
容量 6.40
コスパ 0.000120
ストレージの評価容量 5.00
コスパ 0.00411
容量 5.00
コスパ 0.00341
容量 5.00
コスパ 0.00373
CPU+GPUの評価性能 4.50
コスパ 0.128
性能 4.50
コスパ 0.106
性能 4.52
コスパ 0.117
総合評価性能 4.30
コスパ 0.0648
性能 5.10
コスパ 0.0548
性能 5.11
コスパ 0.0592

FRONTIER FRGPLMB650/SG2は、NEXTGEARと同じCPUとGPUを搭載していますが、メモリ32GB、PLATINUM電源、水冷CPUクーラーといった高品質パーツを標準採用しています。性能は文句なしですが、価格は約5万円高くなります。

TSUKUMO G-GEARは、CPUがRyzen 7 7700とワンランク下になりますが、メモリ32GB(DDR5-5600)とGOLD電源、DVDドライブを標準搭載している点が魅力です。それでもNEXTGEARの方が約2.5万円安いため、純粋なゲーム性能とコストパフォーマンスを最優先するならNEXTGEARが圧倒的に有利です。

保証期間に関しては、NEXTGEAR JG-A7G70が唯一「標準で3年間」の保証が付帯しており、最も優れています。他社で3年保証をつけると1〜2万円の追加料金がかかるため、長期的な安心感とトータルコストではNEXTGEARが非常に強力な選択肢となります。

NEXTGEAR JG-A7G70をオススメする方

  • 追加料金なしで3年間の長期保証が欲しい方
  • 最強のゲーミングCPUで快適に遊びたい方

NEXTGEAR JG-A7G70の公式通販

FRONTIER FRGPLMB650/SG2をオススメする方

  • 予算に余裕があり、電源や冷却周りの品質にもこだわりたい方
  • 最初から32GBのメモリ容量が欲しい方

FRONTIERの公式通販

TSUKUMO G-GEAR GA7A-D230/BNをオススメする方

  • 老舗BTOブランドの信頼性を重視する方
  • DVDドライブやGOLD電源など、堅実な構成を好む方

G-GEARの公式通販

NEXTGEAR JG-A7G70はどこで買える?

  • マウスコンピューター公式通販
  • Amazon(公式ストア)
  • 楽天市場(公式ストア)
  • Yahoo!ショッピング(公式ストア)

NEXTGEARは通販限定ブランドのため、上記のような主要ECサイトで購入することができますが、基本的には公式通販で購入することをオススメします。

Amazonや楽天市場などで販売されているモデルはスペックが固定されていることが多く、推奨カスタマイズである「メモリの増設」などが選択できない場合があります。自分好みの構成にカスタマイズして注文できるのは公式通販だけのメリットです。また、万が一の故障時のサポート受付も、公式から直接購入していたほうが履歴がスムーズに確認でき安心です。

NEXTGEAR JG-A7G70の公式通販

参考サイト

CPUとGPUのベンチマークスコアは以下のサイトを参照しました。