TSUKUMOのプレミアムミドルタワーゲーミングPCGE9A-X247/XBHのレビューを行いました。
「シンプルながらも実用性の高いゲーミング PC」をテーマにブラッシュアップされたミドルタワーゲーミングPCです。
本記事ではGE9A-X247/XBHの基本的なスペックの評価を行い、総合的な性能評価とコスパ評価をスコアとして算出しています。また、同社・他社からそれぞれ2機種の特徴・性能をまとめて比較も行っています。
目次から各項目へ飛べるので、気になるものからチェックしてみてください。
GE9A-X247/XBHの公式サイト
GE9A-X247/XBHの基本スペック
メーカー | TSUKUMO |
ブランド名 | G-GEAR |
製品名 | GE9A-X247/XBH |
OS | Windows 11 Home |
CPU | AMD Ryzen 9 9950X |
CPUクーラー | 水冷CPUクーラー |
GPU | GeForce RTX 4080 SUPER |
メモリ | 32GB(16GBx2)(DDR5-4800) |
ストレージ | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4) |
電源 | 850W(80PLUS GOLD) |
ケースファン | 120mm(フロントx1, リアx1) |
マザーボード | ASUS ProArt X870E-CREATOR WIFI (ATX) |
サイズ | 230(幅)×445(奥行き)×460(高さ) mm |
販売価格 | 484,800円(送料2,200円) |
GE9A-X247/XBHの評価
CPU・GPU・メモリ・ストレージ・CPU+GPU・総合の6項目からスコアとして算出した結果、GE9A-X247/XBHのCPU+GPUの性能評価は6.75、コスパ評価は0.1034となり、総合の性能評価は6.22、コスパ評価は0.0522となりました。
評価項目 | 性能(容量)評価 | コスパ評価 |
CPU | 6.65 | 0.137 |
GPU | 6.84 | 0.070 |
メモリ | 6.40 | 0.000066 |
ストレージ | 5.00 | 0.00205 |
CPU+GPU | 6.75 | 0.1034 |
総合 | 6.22 | 0.0522 |
GE9A-X247/XBHの特徴
AMD Ryzen 9 9950XとGeForce RTX 4080 SUPERを搭載し、最新ゲームを最高品質で楽しめるだけでなく、動画編集・3Dモデリング・AI処理といったクリエイティブワークも快適にこなせる高性能マシンです。さらに、Wi-Fi 7や10Gb LAN、USB4など最新規格を採用し、高速通信環境を求めるユーザーにも最適です。
拡張性・安定性・将来性を兼ね備えたこのPCは、最先端の環境でゲームも仕事も最高のパフォーマンスでこなしたいプロフェッショナルユーザーに最適な一台です。
GE9A-X247/XBHのメリット
- 4Kゲーミングやクリエイティブ作業を快適に処理
- 32GBのDDR5メモリと1TB NVMe Gen4 SSDにより、高速データ転送とスムーズなマルチタスクを実現
- Wi-Fi 7やUSB4対応により、次世代の高速通信環境と周辺機器の拡張性を確保
GE9A-X247/XBHのデメリット
- 高性能な構成のため価格が高く、コストパフォーマンスを重視するユーザーには負担に感じられる可能性がある
- 標準構成ではケースファンがフロント1基、リア1基のみのため、高負荷時には冷却性能の強化が求められる場合がある
- 850W電源は十分な容量だが、将来的にRTX 4090などのアップグレードを考える場合は電源の増強が必要になる可能性がある
GE9A-X247/XBHの性能詳細
CPU
GE9A-X247/XBHに搭載されたAMD Ryzen 9 9950Xは、16コア/32スレッドの高性能構成とベースクロック4.3GHz、L3キャッシュは64MB、TDPは170Wの仕様です。
16コア/32スレッドを活かし、配信・録画・マルチタスクを並行しながらのゲームプレイも快適です。
特に高解像度ゲーミングやクリエイティブ用途で優れたパフォーマンスを発揮します。RTX 4080 SUPERとの組み合わせにより、CPU・GPUのバランスが取れた構成となっており、長期的な運用を考えた際にも強力なスペックを持つCPUです。
PassMarkスコアは66,491となっています。

GPU
GE9A-X247/XBHに搭載されたGeForce RTX 4080 SUPERは、4K解像度でのゲーミングも余裕を持ってこなせるハイエンドモデルです。
DLSS 3とレイトレーシングの強化により、リアルな映像表現と高フレームレートを両立できます。
4Kゲーミングやクリエイティブ用途にも対応できる高性能GPUであり、RTX 4090と比較してコストパフォーマンスのバランスも良好です。
PassMarkスコアは34,198となっています。

メモリ
GE9A-X247/XBHに搭載されたメモリは32GB(16GB×2)(DDR5-4800)です。最新のDDR5規格と4800MHzの高クロックで高速なデータ処理を行い、ゲームのロード時間やデータ処理速度を向上させます。
32GBは最新のAAAタイトルでも十分な容量であり、配信やマルチタスク環境でも快適です。
ストレージ
GE9A-X247/XBHに搭載されたストレージは1TB SSD(M.2 NVMe Gen4)です。高速なデータ転送と十分な容量を備えたストレージですが、ゲームやクリエイティブ用途では追加のストレージが推奨されます。
電源
GE9A-X247/XBHに搭載された電源は850W(80PLUS GOLD)です。
850Wの80PLUS GOLD電源は、RTX 4080 SUPERとRyzen 9 9950Xの構成に対して十分な出力を確保しています。高負荷時の安定性を確保するために、ATX 3.0準拠の電源が採用されています。
全体的に、現在の構成において電源性能が十分にバランスを取れており、将来的な拡張性も確保されています。
850W電源は現状十分な容量ですが、将来的なGPUアップグレードを考慮するなら1000Wに増強するのも選択肢となります。
GE9A-X247/XBHのオススメカスタマイズ
- ケースファンの追加
- ストレージの増設
標準構成ではフロントとリアに1基と最低限のファン構成のため、高負荷時には内部温度が上昇しやすくなります。ケースに追加のファンを取り付けることで、エアフローを最適化し、冷却性能を向上させることができます。静音性に優れたファンを選択すれば、静音性と冷却性能のバランスを両立できます。
オプションとして、標準ファン3基の追加に加え、高い信頼性を誇る「Noctua製ケースファン」を選択可能です。Noctua製ファンは、静音性を重視したモデルと、冷却性能を優先した高静圧モデルの2種類から選べます。
1TBのNVMe SSDは高速ですが、AAAタイトルのゲームやクリエイティブ用途で大容量ファイルを扱う場合、容量不足に陥る可能性があります。追加のM.2 NVMe SSDや大容量HDDを増設することで、ストレージの拡張が可能になり、データを効率的に管理できます。特に、2TB以上のSSDを追加すれば、ゲームや動画編集データを余裕を持って保存できるため、快適な作業環境を維持できます。
コストを抑えたい場合は、2TB~4TBのHDDを補助ストレージとして追加し、ゲームのインストールや動画編集データの保存に活用するのも効果的です。
同社モデルとの比較
GE9A-X247/XBHと同じG-GEAR プレミアムミドルタワーシリーズの、インテルモデルのGE9J-M247/ZBHと、GPUに最新のGeForce RTX 5080を搭載したGE7A-N251/BHと比較してみました。
GE9A-X247/XBH | GE9J-M247/ZBH | GE7A-N251/BH | |
CPU | AMD Ryzen 9 9950X | Intel Core Ultra 9 285K | AMD Ryzen 7 9800X3D |
CPUクーラー | 水冷CPUクーラー | 水冷CPUクーラー | 空冷CPUクーラー |
GPU | GeForce RTX 4080 SUPER | GeForce RTX 4080 SUPER | GeForce RTX 5080 |
メモリ | 32GB(16GB×2)(DDR5-4800) | 32GB(16GB×2)(DDR5-4800) | 32GB(16GB×2)(DDR5-4800) |
ストレージ | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4) | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4) | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4) |
電源 | 850W(80PLUS GOLD) | 850W(80PLUS GOLD) | 850W(80PLUS GOLD) |
ファン | フロントx1、リアx1 (120mm) | フロントx1、リアx1 (120mm) | フロントx1、リアx1 (120mm) |
サイズ | 230(幅)×445(奥行き)×460(高さ) mm | 230(幅)×445(奥行き)×460(高さ) mm | 230(幅)×445(奥行き)×460(高さ) mm |
販売価格 | 484,800円(送料2,200円) | 449,800円(送料2,200円) | 479,800円(送料2,200円) |
CPUの評価 | 性能 6.65 コスパ 0.137 | 性能 6.83 コスパ 0.151 | 性能 4.01 コスパ 0.083 |
GPUの評価 | 性能 6.84 コスパ 0.070 | 性能 6.84 コスパ 0.076 | 性能 7.46 コスパ 0.077 |
メモリの評価 | 容量 6.40 コスパ 0.000066 | 容量 6.40 コスパ 0.000071 | 容量 6.40 コスパ 0.000066 |
ストレージの評価 | 容量 5.00 コスパ 0.00205 | 容量 5.00 コスパ 0.00221 | 容量 5.00 コスパ 0.00207 |
CPU+GPUの評価 | 性能 6.75 コスパ 0.1034 | 性能 6.84 コスパ 0.1134 | 性能 5.73 コスパ 0.0803 |
総合評価 | 性能 6.22 コスパ 0.0522 | 性能 6.27 コスパ 0.0573 | 性能 5.72 コスパ 0.0407 |
コストパフォーマンスを重視するなら、Intel Core Ultra 9の省電力性能とRTX 4080 SUPERの組み合わせで、最も安価ながら十分なゲーミング性能を備えた。GE9J-M247/ZBHがおすすめです。
安定した性能と拡張性を求めるならGE9A-X247/XBH。水冷CPUクーラー、USB4対応により、長期的に見ても安定した環境を維持可能です。
最先端のゲーミング性能を求めるならGE7A-N251/BHです。
RTX 5080搭載により、今後のゲームにも対応可能。ただし、発熱対策として冷却の強化が推奨されます。
GE9A-X247/XBHをオススメする方
- 4K解像度のゲームプレイ以外のクリエイティブワークも行う方
- 安定の拡張性を重視する方
- 最新GPUはまだ早いと考えている方
GE9J-M247/ZBHをオススメする方
- 省電力を重視する方
- 高性能かつコストパフォーマンスを重視する方
- AI処理に興味のある方
GE7A-N251/BHをオススメする方
- 最新GPUを心待ちにしていた方
- ゲーミングPCに全振りしたい方
他社モデルとの比較
GE9A-X247/XBHの本体実質価格と同価格帯の他社モデルとして、パソコン工房のLEVEL-R7B6-LCR99W-VKX [LED]と、SEVENのZEFT R59AEの比較を行いました。
GE9A-X247/XBH | LEVEL-R7B6-LCR99W-VKX [LED] | ZEFT R59AE | |
メーカー | TSUKUMO | パソコン工房 | SEVEN |
ブランド名 | G-GEAR | LEVEL∞R-Class | ZEFT |
CPU | AMD Ryzen 9 9950X | AMD Ryzen 9 9950X | AMD Ryzen 9 9950X |
CPUクーラー | 水冷CPUクーラー | 360mm 水冷CPUクーラー | 水冷CPUクーラー CoolerMaster 240L CORE ARGB(標準) |
GPU | GeForce RTX 4080 SUPER | GeForce RTX 5080/ | Radeon RX 7700 XT |
メモリ | 32GB(16GB×2)(DDR5-4800) | 32GB(16GB×2)(DDR5) | 32GB(16GB×2)(DDR5-5600) |
ストレージ | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4) | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4) | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4) |
電源 | 850W(80PLUS GOLD) | 1000W(80PLUS PLATINUM) | 850W(80PLUS GOLD) |
ファン | フロントx1、リアx 1(120mm) | リアx 1(120mm) | フロント(マザーボード横):12cm ×3、ボトム:12cm ×3、リア:12cm ×1(すべてDeepCool CF120 PLUS) |
サイズ | 230(幅)×445(奥行き)×460(高さ) mm | 220(幅)×493(奥行き)×465(高さ) mm | 290(幅)×478(奥行き)×471(高さ) mm |
保証期間 | 1年間(センドバック保証) | 1年間(センドバック保証) | 1年間(センドバック保証) |
納期 | 17営業日 | 4週間後 | 1~5営業日 |
販売価格 | 484,800円(送料2,200円) | 484,800円(会員登録で送料無料) | 439,780円(送料無料) |
CPUの評価 | 性能 6.65 コスパ 0.137 | 性能 6.65 コスパ 0.137 | 性能 6.65 コスパ 0.151 |
GPUの評価 | 性能 6.84 コスパ 0.070 | 性能 7.46 コスパ 0.077 | 性能 4.50 コスパ 0.051 |
メモリの評価 | 容量 6.40 コスパ 0.000066 | 容量 6.40 コスパ 0.000066 | 容量 6.40 コスパ 0.000073 |
ストレージの評価 | 容量 5.00 コスパ 0.00205 | 容量 5.00 コスパ 0.00206 | 容量 5.00 コスパ 0.00227 |
CPU+GPUの評価 | 性能 6.75 コスパ 0.1034 | 性能 7.05 コスパ 0.1070 | 性能 5.57 コスパ 0.1012 |
総合評価 | 性能 6.22 コスパ 0.0522 | 性能 6.38 コスパ 0.0541 | 性能 5.64 コスパ 0.0512 |
GE9A-X247/XBHは、Ryzen 9 9950XとRTX 4080 SUPERを搭載し、ゲーミングやクリエイティブ用途に適したバランスの良い構成です。USB4やWi-Fi 7に対応し、拡張性にも優れています。ただし、冷却性能は標準的な構成のため、高負荷時には追加のケースファンを検討するのが良いでしょう。安定したパフォーマンスを長期間維持したいユーザー向けの一台です。
LEVEL-R7B6-LCR99W-VKX [LED]は、RTX 5080と1000W電源を搭載し、最新のゲームや高負荷なクリエイティブ作業に最適なハイエンド構成です。360mm水冷クーラーと豊富なケースファンで冷却性能が強化されており、長時間の高負荷作業でも安定した動作が可能です。LEDライティングやガラスパネルでデザイン性も高いですが、納期が遅めなのが唯一の難点です。最先端の性能を求め、妥協のないゲーミング環境を構築したいユーザーにおすすめです。
ZEFT R59AEは、価格を抑えつつも、Ryzen 9 9950XとDDR5-5600のメモリ、豊富なケースファンによる優れた冷却性能を備えたモデルです。GPUはRadeon RX 7700 XTですが、わずかな追加コストでRX 7800 XTにアップグレード可能です。納期が短く、すぐに使用できる点もメリットです。DVDスーパーマルチドライブを搭載しており、ディスクメディアを活用するユーザーにも適しています。コストを抑えながらも高性能なPCを求めるユーザーに最適な選択肢です。
GE9A-X247/XBHをオススメする方
- 無線LAN接続を求める方
- 周辺機器の拡張性を求める方
LEVEL-R7B6-LCR99W-VKX [LED]をオススメする方
- 最先端のゲーミング性能求める方
- デザイン性の高い筐体に興味のある方
LEVEL-R7B6-LCR99W-VKX [LED]の公式通販
ZEFT R59AEをオススメする方
- 冷却性能を求める方
- ディスクメディアを活用する機会の多い方
GE9A-X247/XBHはどこで買える?
- 公式通販
- Yahooショッピング
- 楽天市場
- ヤマダ電機(家電量販店)
公式通販からの直接購入をオススメします。
公式通販では、BTO(受注生産)により多様なカスタマイズが可能で、セール時に購入すればよりお得に手に入る可能性があります。
一方、公式通販以外ではカスタマイズできることはほぼなく、選択肢が限られます。また、「送料無料」と表記されていても、実際には販売価格に送料分が上乗せされていることが多く、実質的な割引にはなっていない場合があります。
GE9A-X247/XBHの公式通販
参考サイト
CPUとGPUのベンチマークスコアは以下のサイトを参照しました。