TSUKUMOの高性能ゲーミングPC、GE7A-M245/BHのレビューを行いました。
さまざまなFPS・MMORPGゲーム等の推奨スペックを上回る構成のミドルタワーゲーミングPCです。
本記事ではGE7A-M245/BHの基本的なスペックの評価を行い、総合的な性能評価とコスパ評価をスコアとして算出しています。また、特徴・性能をまとめて、同社・他社からそれぞれ2機種の比較も行っています。
目次から各項目へ飛べるので、気になるものからチェックしてみてください。
GE7A-M245/BHの公式サイト
GE7A-M245/BHの基本スペック
メーカー | TSUKUMO |
ブランド名 | G-GEAR |
製品名 | GE7A-M245/BH |
OS | Windows 11 Home |
CPU | AMD Ryzen 7 9700X |
CPUクーラー | 空冷CPUクーラー |
GPU | GeForce RTX 4070 Ti SUPER |
メモリ | 32GB(16GBx2)(DDR5-4800) |
ストレージ | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4) |
電源 | 850W(80PLUS GOLD) |
ケースファン | 120mm(フロントx1, リアx1) |
マザーボード | AMD B650 チップセット |
サイズ | 230(幅)×445(奥行き)×460(高さ) mm |
販売価格 | 329,800円(送料2,200円) |
GE7A-M245/BHの評価
CPU・GPU・メモリ・ストレージ・CPU+GPU・総合の6項目からスコアとして算出した結果、GE7A-M245/BHのCPU+GPUの性能評価は5.02、コスパ評価は0.1035となり、総合の性能評価は5.36、コスパ評価は0.0525となりました。
評価項目 | 性能(容量)評価 | コスパ評価 |
CPU | 3.71 | 0.112 |
GPU | 6.34 | 0.095 |
メモリ | 6.40 | 0.000096 |
ストレージ | 5.00 | 0.00301 |
CPU+GPU | 5.02 | 0.1035 |
総合 | 5.36 | 0.0525 |
GE7A-M245/BHの特徴
最新のAMD Ryzen 7 9700X、GeForce RTX 4070 Ti SUPER 、そしてDDR5メモリや高速NVMe SSDを搭載し、ゲーミングからクリエイティブ作業まで幅広い用途で圧倒的なパフォーマンスを発揮します。また、Wi-Fi 6やATX3.0準拠の電源を備え、高速かつ安定した動作が可能です。ハイエンドパーツを採用しながら、優れたコストパフォーマンスを実現しており、ゲームやクリエイティブ作業を妥協なく楽しみたいユーザーに最適な選択です。
GE7A-M245/BHのメリット
- AMD Ryzen 7 9700XとGeForce RTX 4070 Ti SUPERが最新ゲームや動画編集に優れたパフォーマンスを提供
- 32GB DDR5メモリと1TB NVMe Gen4 SSDでスムーズなマルチタスクと高速データアクセスを実現
- Wi-Fi 6対応と2.5Gb LANポートにより、高速で安定したネットワーク接続が可能
GE7A-M245/BHのデメリット
- 価格がハイエンドPCとしては適正ながら、予算重視のユーザーには高価に感じる可能性がある
- ケースファンがフロントとリアのみのため、冷却性能を最大化するには追加のファンが必要になる場合がある
GE7A-M245/BHの性能詳細
CPU
GE7A-M245/BHに搭載されたAMD Ryzen 7 9700Xは、2024年8月に発売された最新のデスクトップ向けCPUで、8コア16スレッド構成を採用しています。基本クロックは3.8GHz、最大ブーストクロックは5.5GHzに達し、前世代のRyzen 7 7700X(基本クロック4.5GHz、最大ブーストクロック5.4GHz)と比較して、基本クロックは低下していますが、最大クロックは向上しています。また、TDPは105Wから65Wへと大幅に削減され、省電力性が向上しています。
NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti SUPERなどの高性能GPUと組み合わせることで、最新のゲームタイトルや高度なクリエイティブ作業において優れたパフォーマンスを発揮します。特に、シングルスレッド性能の向上により、ゲームにおけるフレームレートの向上が期待できます。ただし、マルチコア性能においては、同価格帯製品であるIntel Core i7-14700K(20コア28スレッド)に劣る場面もあり、マルチスレッド処理を多用する用途では注意が必要です。
PassMarkスコアは37,093となっています。

GPU
GE7A-M245/BHに搭載されたGeForce RTX 4070 Ti SUPERは、NVIDIAの最新GPUであり、ゲーミングPCにおいて高いパフォーマンスを発揮します。このGPUは、前世代のRTX 4070 Tiと比較して、CUDAコア数が7680から8448に増加し、VRAMも12GBから16GBに強化されています。これにより、特に高解像度や高負荷のゲーム環境での性能向上が期待できます。
一方、上位モデルであるRTX 4080と比較すると、RTX 4070 Ti SUPERはコストパフォーマンスに優れるものの、純粋な性能面ではRTX 4080が勝ります。しかし、価格差を考慮すると、RTX 4070 Ti SUPERは多くのゲーマーにとって魅力的な選択肢です。
このGPUは、AMD Ryzen 7 9700Xのような高性能CPUと組み合わせることで、ボトルネックの少ないバランスの取れたシステムを構築できます。特に、最新のゲームタイトルや高解像度でのプレイを重視するユーザーにとって、優れたゲーミング体験を提供します。
総じて、GeForce RTX 4070 Ti SUPERは、前世代からの着実な性能向上と、上位モデルに迫るパフォーマンスを備えた、コストパフォーマンスに優れたGPUと言えます。高性能CPUとの組み合わせにより、最新のゲームや高負荷のタスクでも快適な操作性を実現します。
PassMarkスコアは31,686となっています。

メモリ
GE7A-M245/BHに搭載されたメモリは32GB(16GB×2)(DDR5-4800)です。最新のDDR5規格と4800MHzの高速クロックにより、CPUの性能を最大限に引き出します。
最新ゲームの推奨スペックを大きく上回る構成であり、ストリーミングや複数のタスクを並行して行う場合でもスムーズに動作します。
ストレージ
GE7A-M245/BHに搭載されたストレージは1TB SSD(M.2 NVMe Gen4)です。ゲーミングPCにとって理想的なストレージです。最新のGen4対応により、ゲームのロード時間を大幅に短縮し、CPUやGPUとの組み合わせで高解像度や高負荷なゲームでもスムーズなパフォーマンスを実現します。十分な容量により、ゲームやアプリケーションを安心して保存可能。ストレージ性能を活かした快適なゲーミング体験が期待できます。
電源
GE7A-M245/BHに搭載された電源は850W(80PLUS GOLD)です。
850Wの80PLUS GOLD電源は、最新のハイエンドパーツで構成されたゲーミングPCに最適な選択肢です。NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti SUPERやAMD Ryzen 7 9700Xと組み合わせることで、安定性とパフォーマンスを最大化します。ATX3.0準拠設計により、瞬間的な高電力消費時でも信頼性が高く、長時間のゲーミングセッションや高負荷タスクでも安心して使用できます。全体的に、現在の構成において電源性能が十分にバランスを取れており、将来的な拡張性も確保されています。
ゲーミングPCとしては、電源に余裕を持たせたバランスの取れた設計となっており、長期的な使用や高負荷なゲーム環境でも安心して利用できる構成です。
GE7A-M245/BHのオススメカスタマイズ
- 追加のケースファンを取り付ける
- ストレージを2TB SSDにアップグレード
- 水冷クーラーの導入
標準構成ではフロントとリアに1つずつしかファンが搭載されていないため、特に高負荷なゲームや作業を行う場合、冷却力が不足しがちです。ケースにファンを追加することで、内部の温度を効率的に下げ、パーツ寿命とパフォーマンスを向上させることができます。
オプションとして、標準ファンx3、高い信頼性を誇る「Noctua製ケースファン」(静かさを追求した静音ファンと、冷却性重視の高静圧ファン)を選択可能です。
多くのゲームのプレイを予定しているなら、ストレージ容量の増加や追加ストレージとして SSDを選ぶことで、高速性を維持しつつ保存容量を確保できます。
コストを抑える場合はHDD(2TB~4TB)を追加し、ゲーム保存や動画編集データ用の補助ストレージとして使うのも効果的です。
空冷クーラーよりも優れた冷却性能・静音性を提供する水冷クーラーは、CPU温度をより低く維持できるため、Ryzen 7 9700Xのパフォーマンスを最大限に引き出すことが可能です。特に静音性が求められる環境を重視するユーザーにオススメです。
同社モデルとの比較
G-GEAR ゲーム推奨 BTOパソコンとして
『ファイナルファンタジーXVI』 快適プレイ BTOパソコンGE7A-B245BH/16と、G-GEAR ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE 推奨PCGB7J-B242BRGB/ERと比較してみました。
GE7A-M245/BH | GE7A-B245BH/16 | GB7J-B242BRGB/ER | |
CPU | AMD Ryzen 7 9700X | AMD Ryzen 7 9700X | Intel Core i7-14700F |
CPUクーラー | 空冷CPUクーラー | 空冷CPUクーラー | 水冷CPUクーラー(Addressable RGB) |
GPU | GeForce RTX 4070 Ti SUPER | Radeon RX 7800 XT | GeForce RTX 4070 SUPER |
メモリ | 32GB(16GB×2)(DDR5-4800) | 32GB(16GB×2)(DDR5-4800) | 32GB(16GB×2)(DDR4-3200) |
ストレージ | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4) | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4) | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4) |
電源 | 850W(80PLUS GOLD) | 750W(80PLUS GOLD) | 850W(80PLUS GOLD) |
ファン | フロントx1、リアx 1(120mm) | フロントx1、リアx 1(120mm) | フロントx2(120mm、Addressable RGB)、リアx 1(120mm、Addressable RGB) |
サイズ | 230(幅)×445(奥行き)×460(高さ) mm | 230(幅)×445(奥行き)×460(高さ) mm | 210(幅)×415(奥行き)×400(高さ) mm |
販売価格 | 329,800円(送料2,200円) | 259,800円(送料2,200円) | 299,800円(送料2,200円) |
CPUの評価 | 性能 3.71 コスパ 0.112 | 性能 3.71 コスパ 0.141 | 性能 4.48 コスパ 0.148 |
GPUの評価 | 性能 6.34 コスパ 0.095 | 性能 4.86 コスパ 0.093 | 性能 6.00 コスパ 0.099 |
メモリの評価 | 容量 6.40 コスパ 0.000096 | 容量 6.40 コスパ 0.000122 | 容量 6.40 コスパ 0.000106 |
ストレージの評価 | 容量 5.00 コスパ 0.00301 | 容量 5.00 コスパ 0.00382 | 容量 5.00 コスパ 0.00331 |
CPU+GPUの評価 | 性能 5.02 コスパ 0.1035 | 性能 4.28 コスパ 0.1171 | 性能 5.24 コスパ 0.1238 |
総合評価 | 性能 5.36 コスパ 0.0525 | 性能 4.99 コスパ 0.0595 | 性能 5.47 コスパ 0.0628 |
GPU性能ではGE7A-M245/BHのGeForce RTX 4070 Ti SUPERが最も高性能なため、4Kプレイやレイトレーシングをフル活用したいゲームに向いています。
総合的なコスパとしては、GB7J-B242BRGB/ERの選択も魅力的です。Intel Core i7-14700Fによる高いCPU性能がコスパの良さを引き立てています。
GE7A-M245/BHをオススメする方
- 4K解像度のゲームプレイを求める方
GE7A-B245BH/16をオススメする方
- コスパ良くファイナルファンタジーXVIをプレイしたい方
GB7J-B242BRGB/ERをオススメする方
- コスパを重視する方
- ガラスパネルの筐体を求める方
- ゲームしながら配信も行う事を考えている方
他社モデルとの比較
GE7A-M245/BHの本体実質価格と同価格帯の他社モデルとして、ドスパラのXA7C-R47TSと、STORMのFK8HD-265K47TiSの比較を行いました。
GE7A-M245/BH | XA7C-R47TS | FK8HD-265K47TiS | |
メーカー | TSUKUMO | ドスパラ | STORM |
ブランド名 | G-GEAR | GALLERIA | 風域 |
CPU | AMD Ryzen 7 9700X | Intel Core i7-14700F | Intel Core Ultra 7 265K |
CPUクーラー | 空冷CPUクーラー | (空冷式) 12cmサイドフロー大型CPUファン | STORM液晶簡易水冷 |
GPU | GeForce RTX 4070 Ti SUPER | GeForce RTX 4070 Ti SUPER | GeForce RTX 4070 Ti SUPER |
メモリ | 32GB(16GB×2)(DDR5-4800) | 32GB(16GB×2)(DDR5-4800) | 32GB(16GB×2)(DDR5-5600) |
ストレージ | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4) | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4) | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4) + 8TB HDD SATA |
電源 | 850W(80PLUS GOLD) | 750W(80PLUS GOLD) | 850W(80PLUS GOLD) |
ファン | フロントx1、リアx 1(120mm) | 14cm高速ケースファン(フロントx1、リアx1、トップx1) | DRGBファン4基搭載(フロント3、リア1)(サイズは確認中) |
サイズ | 230(幅)×445(奥行き)×460(高さ) mm | 220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm | 200(幅)×455(奥行き)×465(高さ) mm |
保証期間 | 1年間(センドバック保証) | 1年間(センドバック保証) | 1年間(センドバック保証) |
納期 | 9営業日 | 5日で出荷 | 7~10営業日 |
販売価格 | 329,800円(送料2,200円) | 339,980円(送料3,300円) | 339,900円(送料2,200円) |
CPUの評価 | 性能 3.71 コスパ 0.112 | 性能 4.48 コスパ 0.136 | 性能 5.88 コスパ 0.172 |
GPUの評価 | 性能 6.34 コスパ 0.095 | 性能 6.34 コスパ 0.097 | 性能 6.34 コスパ 0.093 |
メモリの評価 | 容量 6.40 コスパ 0.000096 | 容量 6.40 コスパ 0.000097 | 容量 6.40 コスパ 0.000094 |
ストレージの評価 | 容量 5.00 コスパ 0.00301 | 容量 5.00 コスパ 0.00305 | 容量 5.00 コスパ 0.00292 |
CPU+GPUの評価 | 性能 5.02 コスパ 0.1035 | 性能 5.41 コスパ 0.1165 | 性能 6.11 コスパ 0.1323 |
総合評価 | 性能 5.36 コスパ 0.0525 | 性能 5.55 コスパ 0.0590 | 性能 5.90 コスパ 0.0669 |
GE7A-M245/BHは、シングルスレッド性能に優れたAMD Ryzen 7 9700Xによるゲームでの高いフレームレートと、Wi-Fi環境しか利用できない部屋でのオンラインゲームが可能です。
XA7C-R47TSは、Intel Core i7-14700Fの高いマルチスレッド性能と優れた冷却性能を備え、動画編集や配信を行うゲーマーへの選択肢となります。
FK8HD-265K47TiSは、コスパが大変良く、最新CPUと冷却性能を備え、1TB SSDの他に大容量ストレージ(8TB SATA HDD)も搭載しているため、プロフェッショナル用途や最高性能を求めるユーザーにも最適です。
GE7A-M245/BHをオススメする方
- 無線LAN接続を求める方
- ゲーミングに特化したPCを求めている方
XA7C-R47TSをオススメする方
- 短納期を求める方
- ゲーム以外の動画編集や配信も考えている方
FK8HD-265K47TiSをオススメする方
- コスパと高性能を求める方
- 最新AIPCに興味のある方
- 大容量ストレージを求めている方
GE7A-M245/BHはどこで買える?
- 公式通販
- Yahooショッピング
- 楽天市場
- ヤマダ電機(家電量販店)
公式通販からの直接購入をオススメします。
公式通販以外では送料無料と記載されていますが、送料以上の価格が販売価格として上乗せされています。
一方、公式通販では、BTO(受注生産)を利用してさまざまなカスタマイズができます。セールも頻繁に開催されているので、タイミングによっては安価に購入できる可能性があります。
GE7A-M245/BHの公式通販
参考サイト
CPUとGPUのベンチマークスコアは以下のサイトを参照しました。