最新世代のRTX 5080グラフィックボードを搭載したゲーミングPC、G TUNE FG-A7G80のレビューを行いました。
ゲーミングPC選びで重要なのは、性能・コスパ・拡張性のバランスです。本記事では、高性能なパーツを搭載しながらもコストを抑えた人気モデルの一つであるG TUNE FG-A7G80の基本スペックや特徴を詳しく解説し、実際の評価やメリット・デメリットを検証します。さらに、同社の他モデルや競合他社のモデルとの比較を行い、どんなユーザーに最適なのかを考察しましたので、G-Tune FG-A7G80の実力を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください!
G TUNE FG-A7G80の基本スペック
メーカー | マウスコンピューター |
ブランド名 | G TUNE |
製品名 | G TUNE FG-A7G80 |
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen 7 9800X3D |
GPU | GeForce RTX 5080 |
メモリ | 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル) |
ストレージ | 2TB (NVMe Gen4×4) |
電源 | 1200W(80PLUS PLATINUM) |
ケースファン | 最大で7個の空冷ファン搭載可能かつ 2基の大型360mm水冷ラジエーター搭載可能 |
マザーボード | AMD B650 チップセット |
サイズ | 595(幅)×580(奥行き)×342(高さ) mm |
販売価格 | 539,800円+送料無料 |
G TUNE FG-A7G80の評価
CPU・GPU・メモリ・ストレージ・CPU+GPU・総合の6項目からスコアとして算出した結果、G TUNE FG-A7G80のCPU+GPUの性能評価は6.90、コスパ評価は0.067となり、総合の性能評価は6.90、コスパ評価は0.0342となりました。
評価項目 | 性能(容量)評価 | コスパ評価 |
CPU | 4.01 | 0.070 |
GPU | 7.19 | 0.063 |
メモリ | 6.40 | 0.0000562 |
ストレージ | 10.0 | 0.00351 |
CPU+GPU | 6.90 | 0.067 |
総合 | 6.90 | 0.0342 |
G TUNE FG-A7G80の特徴
G TUNE FG-A7G80は、マウスコンピューターのゲーミングブランド「G TUNE」から登場したハイエンドゲーミングPCです。最新のRTX 5080とRyzen 7 9800X3Dを搭載し、AAAタイトルのゲームをスムーズに楽しめるのはもちろん、動画編集やライブ配信などの高負荷な作業も快適にこなせるパワフルなスペックを備えています。
「G-TUNE FG-A7G80」の最大の魅力は、最新のGeForce RTX 5080とRyzen 7 9800X3Dを搭載している点です。RTX 5080は、前世代のハイエンド「 RTX 4080 」の約1.2倍ほどであり、より高いパフォーマンスと効率を実現しています。高画質設定でも安定したフレームレートを維持できるため、AAAタイトルのWQHDや4Kゲーミングも快適に楽しめるハイスペックな性能を誇ります。さらにAI性能を強化したNVIDIA Blackwellアーキテクチャを採用し、DLSS 4やNVIDIA Reflex 2を搭載することで、4K解像度でも滑らかなゲームプレイが可能です。
さらに「G-TUNE FG-A7G80」は、360mmラジエーターを備えた水冷CPUクーラーを標準搭載しています。高性能かつ優れた排熱設計により、長時間のゲームプレイでも安定したフレームレートを維持できます。高負荷時でもスムーズな動作を保てる点も、大きな魅力の一つです。
G TUNE FG-A7G80のメリット
- 高性能なRTX 5080とRyzen 7 9800X3Dを搭載
- 水冷CPUクーラー搭載で長時間のゲームプレイでも安定動作
- 大容量メモリ(32GB)と高速ストレージ(2TB NVMe SSD)
- 信頼性の高い電源ユニットで、将来的なアップグレードにも対応可能
G TUNE FG-A7G80のデメリット
- 価格が高い
- サイズが比較的大型で、設置場所を選ぶ
- 消費電力が高い
G TUNE FG-A7G80の性能詳細
CPU
G TUNE FG-A7G80に搭載されたAMD Ryzen 7 9800X3Dは最新のAMD Ryzen 9000 シリーズ・プロセッサに属するGPUです。AMD Ryzen 9000 シリーズ・プロセッサは、最新世代の「Zen 5」マイクロアーキテクチャーが採用され、前世代の「Zen 4」マイクロアーキテクチャーと比較して、IPC(クロックあたりの処理性能)が最大16%向上しています。
その中でもこのCPU(AMD Ryzen 7 9800X3D)は、優れたゲーミング パフォーマンスを実現させるゲーミング向け「X3D」モデルになります。
最先端のオンチップ・メモリ・ソリューションとして、第2世代AMD 3D V-Cacheテクノロジーを採用しています。64MBの3D V-CacheをCCD(コアコンプレックスダイ)の下に配置することで、CCDとCPUクーラーの距離が短縮され、従来よりも優れた冷却効率を実現しています。その結果、高いクロックレートと安定した動作を維持し、前世代と比較してゲーム性能が平均で最大8%向上されたと言われています。
さらに、AMD Ryzen 7 9800X3Dはボトムフレームレートの改善により、よりスムーズで快適なゲーム体験を提供します。
PassMarkスコアは40,079となっています。

GPU
G TUNE FG-A7G80に搭載されたGeForce RTX 5080 は最新のGPUアーキテクチャを採用し、リアルタイムレイトレーシングやAIによる画像処理を可能にしています。16GBのGDDR7メモリを搭載し、ゲーミングからクリエイティブ制作、VR、AI処理まで幅広く対応できるパワフルなハイエンドGPUです。
さらに、人気のクリエイティブ アプリの様々な機能がこの RTX によって高速化されています。
PassMarkスコアは36,281となっています。

メモリ
G TUNE FG-A7G80に搭載されたメモリは、32GB (16GB×2 / デュアルチャネル) と大容量のため、メモリ不足になる可能性は非常に低く、安定してゲームを楽しむことができます。またこの容量によりマルチタスクや大容量データの処理もスムーズに行えるため、ゲームプレイだけでなく動画編集や配信にも最適となっています。
ストレージ
G TUNE FG-A7G80には、標準で2TBのNVMe Gen4×4ストレージが搭載されており、超高速データ転送が可能です。優れた読み書き性能により、大容量のゲームやデータもスムーズに保存でき、快適な操作性を実現しています。ゲームのロード時間が大幅に短縮されるだけでなく、OSやアプリの起動も驚くほどスピーディーなためストレージの速度に関して、不満を感じることはほぼないでしょう。
またゲーム以外にも、ゲーム配信や4K動画編集や3Dレンダリングなどのクリエイティブ作業もスムーズに行う事ができます。
電源
G TUNE FG-A7G80に搭載された電源はG TUNE FG-A7G80は1200W(80PLUS PLATINUM)電源を標準搭載しており、安定した電力供給が可能です。電力供給が安定しているため、過負荷によるクラッシュやパフォーマンスの低下を防ぐことができます。 品質の高い電源ユニットを使用することで、、PCの長期的な安定性を支えています。
RTX 5080のようなハイエンドGPUや追加ストレージにも余裕をもって対応しているため、将来的なアップグレードにも対応することができます。
G TUNE FG-A7G80のオススメカスタマイズ
今回G TUNE FG-A7G80は初期構成で十分な性能を誇っているため、メモリ不足になる可能性は非常に低く、安定してゲームを楽しむことができます。そのためゲーム用途だけであればカスタマイズは基本的には必要がないと考えられます。
ゲーム用途以外に、配信や動画編集をする場合は以下のカスタマイズがおすすめです。
- ストレージを2TB NVMe SSD(Gen4×4)から 4TB HDDにカスタマイズ
- メモリを32GBから 64GBにカスタマイズ
同社モデルとの比較
G TUNE FG-A7G80今回はマウスコンピュータにて、G TUNE FG-A7G80と性能などが似ているG TUNE FG-A7G7TとG TUNE FG-A7A7Xとの比較を行いました。
G TUNE FG-A7G80 | G TUNE FG-A7G7T | G TUNE FG-A7A7X | |
CPU | AMD Ryzen 7 9800X3D | AMD Ryzen 7 9800X3D | AMD Ryzen 7 9800X3D |
GPU | GeForce RTX 5080 | GeForce RTX 5070 Ti | RADEON RX 9070 XT |
メモリ | 32GB (16GB×2)(DDR5-5600) | 32GB (16GB×2 )(DDR5-5600) | 32GB (16GB×2 ) (DDR5-5600) |
ストレージ | 2TB (NVMe Gen4×4) | 2TB (NVMe Gen4×4) | 2TB (NVMe Gen4×4) |
電源 | 1200W(80PLUS PLATINUM) | 850W(80PLUS GOLD) | 850W(80PLUS GOLD) |
ケースファン | 最大で7個の空冷ファン搭載可能かつ 2基の大型360mm水冷ラジエーター搭載可能 | 最大で7個の空冷ファン搭載可能かつ 2基の大型360mm水冷ラジエーター搭載可能 | 最大で7個の空冷ファン搭載可能かつ 2基の大型360mm水冷ラジエーター搭載可能 |
マザーボード | AMD B650 チップセット | AMD B650 チップセット | AMD B650 チップセット |
サイズ | 595(幅)×580(奥行き)×342(高さ) mm | 595(幅)×580(奥行き)×342(高さ) mm | 595(幅)×580(奥行き)×342(高さ) mm |
販売価格 | 539,800円+送料無料 | 469,800+送料無料 | 429,800+送料無料 |
CPUの評価 | 性能 4.01 コスパ 0.070 | 性能 4.01 コスパ 0.085 | 性能 4.00 コスパ 0.0089 |
GPUの評価 | 性能 7.19 コスパ 0.063 | 性能 6.45 コスパ 0.069 | 性能 5.33 コスパ 0.0592 |
メモリの評価 | 容量 6.40 コスパ 0.0000562 | 容量 6.40 コスパ 0.0000681 | 容量 6.40 コスパ 0.0000711 |
ストレージの評価 | 容量 10.0 コスパ 0.00351 | 容量 10.0 コスパ 0.00426 | 容量 10.0 コスパ 0.00444 |
CPU+GPUの評価 | 性能 6.90 コスパ 0.067 | 性能 5.23 コスパ 0.077 | 性能 4.67 コスパ 0.0741 |
総合評価 | 性能 6.90 コスパ 0.0342 | 性能 6.71 コスパ 0.040 | 性能 6.43 コスパ 0.0044 |
今回比較した3つのモデルは、CPUやメモリ、ストレージに関しては同じ性能を備えています。
GPUに関してはG TUNE FG-A7G80はGeForce RTX 4070 12GBが搭載されており、より高性能なGPUへアップグレードされています。ただし、販売価格は3モデルの中で一番高いです。
G TUNE FG-A7G7TはGeForce RTX 5070 Tiが搭載されています。前世代のRTX 40シリーズと比較しても大幅にパフォーマンスが向上しており、4K解像度やWQHD環境が整っていることからWQHDや4Kでも高いパフォーマンスを発揮します。
G TUNE FG-A7A7XにはRADEON RX 9070 XTが搭載されており3モデルの中では一番低いグレードとなりますが、販売価格は3モデルの中で一番安いです。
G TUNE FG-A7G80をオススメする方
- より高性能なGPUを求める方
- ゲームだけでなく、ゲーム配信や動画編集等クリエイティブな作業もする方
G TUNE FG-A7G7Tをオススメする方
- シンプルでスタイリッシュな見た目を求める方
- ゲームだけでなく、ゲーム配信や動画編集等クリエイティブな作業もする方
G TUNE FG-A7A7Xをオススメする方
- 価格を重視する方
- モニターの性能を最大限活かしたプレイを実現したい方
他社モデルとの比較
G TUNE FG-A7G80と同価格帯の他社の人気モデルとして、ドスパラのGALLERIA ZA9R-R58 9900X搭載とパソコン工房のLEVEL-R7B6-LCR98D-TTXとの比較を行いました。
G TUNE FG-A7G80 | GALLERIA ZA9R-R58 9900X搭載 | LEVEL-R7B6-LCR98D-TTX | |
メーカー | マウスコンピューター | ドスパラ | パソコン工房 |
ブランド名 | G TUNE | GALLERIA | LEVEL |
CPU | AMD Ryzen 7 9800X3D | AMD Ryzen 9 9900X | AMD Ryzen 7 9800X3D |
GPU | GeForce RTX 5080 | GeForce RTX 5080 | GeForce RTX 4070 SUPER |
メモリ | 32GB (16GB×2)(DDR5-5600) | 32GB (16GBx2) (DDR5-5600) | 16GB(8GB×2)(DDR5) |
ストレージ | 2TB (NVMe Gen4×4) | 1TB SSD (M.2 NVMe Gen4) | 1TB NVMeSSD |
電源 | 1200W(80PLUS PLATINUM) | 1000W(80PLUS GOLD) | 750W(80PLUS BRONZE) |
ケースファン | 最大で7個の空冷ファン搭載可能かつ 2基の大型360mm水冷ラジエーター搭載可能 | 調査中 | フロントとトップ、リアに最大6基取付可能 |
マザーボード | AMD B650 チップセット | AMD X870E チップセットATX マザーボード | MSI PRO B650-S(ATX) |
サイズ | 595(幅)×580(奥行き)×342(高さ) mm | 220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm | 220(幅)×493(奥行き)×465(高さ) mm |
保証期間 | 保証期間3年間 センドバック修理保証 | 保証期間1年 | 保証期間1年間 |
納期 | 決済日より約21営業日 | 5日で出荷 | 3~4週間後に出荷 |
販売価格 | 539,800円+送料無料 | 589,980円+3,300円 | 384,800円+送料2,200 円 |
CPUの評価 | 性能 4.01 コスパ 0.070 | 性能 5.47 コスパ 0.093 | 性能 4.01 コスパ 0.104 |
GPUの評価 | 性能 7.19 コスパ 0.063 | 性能 7.19 コスパ 0.061 | 性能 6.00 コスパ 0.078 |
メモリの評価 | 容量 6.40 コスパ 0.0000562 | 容量 6.40 コスパ 0.0000542 | 容量3.20 コスパ 0.0000416 |
ストレージの評価 | 容量 10.0 コスパ 0.00351 | 容量 5.00 コスパ 0.00169 | 容量 5.00 コスパ 0.00260 |
CPU+GPUの評価 | 性能 6.90 コスパ0.067 | 性能 6.33 コスパ 0.077 | 性能 5.00 コスパ 0.091 |
総合評価 | 性能 6.90 コスパ 0.0342 | 性能 6.02 コスパ 0.039 | 性能 4.55 コスパ 0.046 |
納期とCPU性能はGALLERIA ZA9R-R58 9900X搭載が優れているため、納期を重視する方やCPU性能が要求されるゲームをプレイする方はこちらを購入したほうが良いかもしれません。
メモリ性能、メモリ容量共に32GB (16GB×2)(DDR5-5600)のG TUNE FG-A7G80とGALLERIA ZA9R-R58 9900X搭載が最も優れています。
ストレージは2TB (NVMe Gen4×4)搭載のG TUNE FG-A7G80が最も優れています。
電源は1200W(80PLUS PLATINUM)搭載のG TUNE FG-A7G80が最も優れています。
保証期間はG TUNE FG-A7G80が3年と最も長いです。GALLERIA ZA9R-R58 9900X搭載 とLEVEL-R7B6-LCR98D-TTXは共に1年間です。
G TUNE FG-A7G80をオススメする方
- より高性能なGPUを求める方
- ゲームだけでなく、ゲーム配信や動画編集等クリエイティブな作業もする方
GALLERIA ZA9R-R58 9900X搭載をオススメする方
- ゲームだけでなく、ゲーム配信や動画編集等クリエイティブな作業もする方
- 納期を重視する方
- 動作の快適さを重視する方
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LEVEL-R7B6-LCR98D-TTXをオススメする方
- CPU以外の性能を重視する方
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- 公式通販
現時点での販売は、公式通販のみとなります。
発売して間もないことなどから、アマゾン・楽天などではまだ販売されていません。公式通販にてセールを開催するなど、お得に購入できるタイミングもありますので、ぜひ公式通販サイトをご覧ください。
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参考サイト
CPUとGPUのベンチマークスコアは以下のサイトを参照しました。