ゲーミングシーンを盛り上げるマウスコンピューターの新フルタワーゲーミングPCG TUNE FG-A7A7Xのレビューを行いました。
G TUNE FG-A7A7Xは1440pの高画質ゲーミングを快適に楽しめるバランスの取れたハイパフォーマンスPCです。
本記事ではG TUNE FG-A7A7Xの基本的なスペックの評価を行い、総合的な性能評価とコスパ評価をスコアとして算出しています。また、同社・他社からそれぞれ2機種の特徴・性能をまとめて比較も行っています。
目次から各項目へ飛べるので、気になるものからチェックしてみてください。
G TUNE FG-A7A7Xの公式サイト
G TUNE FG-A7A7Xの基本スペック
メーカー | マウスコンピューター |
ブランド名 | G TUNE |
製品名 | G TUNE FG-A7A7X |
OS | Windows 11 Home |
CPU | AMD Ryzen 7 9800X3D |
CPUクーラー | 水冷CPUクーラー (360mmラジエーター) |
GPU | Radeon RX 7700 XT |
メモリ | 32GB(16GBx2)(DDR5-5600) |
ストレージ | 2TB SSD(M.2 NVMe Gen4) |
電源 | 750W 80PLUS BRONZE |
ケースファン | 前面×3 / 上面×3 / 背面×1 搭載(サイズは調査中) |
マザーボード | AMD B650 チップセット |
サイズ | 240(幅)×500(奥行き)×510(高さ) mm |
販売価格 | 379,800円(送料無料) |
G TUNE FG-A7A7Xの評価
CPU・GPU・メモリ・ストレージ・CPU+GPU・総合の6項目からスコアとして算出した結果、G TUNE FG-A7A7XのCPU+GPUの性能評価は4.25、コスパ評価は0.0824となり、総合の性能評価は6.23、コスパ評価は0.0425となりました。
評価項目 | 性能(容量)評価 | コスパ評価 |
CPU | 4.01 | 0.106 |
GPU | 4.50 | 0.059 |
メモリ | 6.40 | 0.000084 |
ストレージ | 10.00 | 0.00527 |
CPU+GPU | 4.25 | 0.0824 |
総合 | 6.23 | 0.0425 |
G TUNE FG-A7A7Xの特徴
G TUNE FG-A7A7Xは、第2世代AMD 3D V-Cacheテクノロジを搭載したAMD Ryzen 7 9800X3DとRadeon RX 7700 XTを組み合わせることで、1440pを中心としたゲーミング環境で高いフレームレートと美麗な映像を両立させるバランスの良い構成になっています。
32GB(16GB×2)のDDR5-5600メモリや2TBのNVMe Gen4 SSDなど、クリエイティブ作業にとってもストレスフリーなパーツが揃っており、水冷CPUクーラー(360mmラジエーター)による冷却機構が安定した動作を支えます。
Wi-Fi 6E対応やDVDスーパーマルチドライブ内蔵といった実用面での配慮に加え、最大7基の空冷ファンや鮮やかなLEDライティングによるゲーミング演出も魅力的です。
電源は750Wの80PLUS BRONZE認証で、ハイスペックPCとしては控えめな容量ですが、熱源の分離構造や強化されたエアフロー設計によって、快適な長時間プレイが可能です。
保証期間は3年あり、メンテナンス性にも優れたガラスサイドパネルや取り外し可能なダストフィルターの設計によって、長く安心して使える仕様となっています。
国内生産による品質管理やセル生産方式なども含め、こだわり抜いた設計が施されたゲーミングPCと言えます。
G TUNE FG-A7A7Xのメリット
- Ryzen 7 9800X3Dの3D V-Cache構造がゲームシーンに強力なパフォーマンスを発揮
- 2TB NVMe Gen4と32GBのDDR5-5600メモリが重いタイトルの同時起動や高速ロードを可能にする
- 水冷CPUクーラー(360mmラジエーター)で高負荷時でも冷却性能をしっかり維持し、安定稼働をサポート
G TUNE FG-A7A7Xのデメリット
- Radeon RX 7700 XTは1440p環境に十分な性能だが、4Kメインユーザーには不足に感じる場合がある
- 電源容量が750W BRONZEのため、高ワット数を必要とするアップグレードにはやや余裕が少ない
- 納期が21営業日と長めで、すぐにゲーミング環境を整えたいユーザーには待ち時間がネックになる
G TUNE FG-A7A7Xの性能詳細
CPU
Ryzen 7 9800X3Dは、前世代と比較して大きなIPC向上と3D V-Cacheの強化により、ゲームやクリエイティブ作業で優れた性能を発揮する一方、ハイエンドを突き詰めたいユーザーにはコア数の多い上位CPUを検討する余地もあります。とはいえ、現行の8コア16スレッド環境の中では非常に高いゲーミング最適化を備えており、G TUNE FG-A7A7Xは水冷による冷却体制が整っているため、卓越したバランスを発揮するCPUと言えます。
PassMarkスコアは40,079となっています。

GPU
最新のRDNA 3アーキテクチャーを活かし、1440pの高フレームレートを実現できるRadeon RX 7700 XTは、コストと性能を両立したゲーミングGPUといえます。一方で、より先を見据えた4K・8K解像度やVRAMの大量消費が想定される場面では、もうワンランク上のモデルを選ぶと安心感が増すため、ユーザーの将来の利用環境次第で評価が変わるカードとも言えます。
PassMarkスコアは22,415となっています。

メモリ
32GBのDDR5-5600メモリは、多くのゲームやクリエイティブアプリで十分快適に動作できる容量と速度を両立しています。CPU・GPUの性能を支え、同時に配信や動画編集を行ってもメモリ不足になりにくいため、ハイパフォーマンスPCとしての土台をしっかりと築いています。
ストレージ
2TBのM.2 NVMe Gen4 SSDは、大容量かつ高い転送速度を両立しており、ハイエンドゲーミングを中心に幅広い用途で効率的に作業を進められます。ハイレゾ音源や動画ファイルなどの大きなデータの書き込み・読み出しでもストレスが少なく、ゲームやクリエイティブ作業を快適にこなせます。
電源
750W 80PLUS BRONZEは、消費電力と熱をそこまで大きくしない構成において、コストと性能のバランスを取りやすい選択肢です。Ryzen 7 9800X3DやRadeon RX 7700 XTの動作においても必要十分な安定性を確保でき、一般的なゲーミング用途なら特筆すべき問題は起こりにくいです。
G TUNE FG-A7A7Xのオススメカスタマイズ
- メモリを64GB(32GB×2)に増設
- 追加のM.2 NVMe SSD
将来的にさらに高度なゲームやアプリケーションが増えることを考慮すると、追加のメモリはストレスの少ない環境を長期的に維持できます。配信や動画編集などのマルチタスク運用でも快適です。
2TBで十分と感じる人も多いですが、最新のAAAタイトルや大容量コンテンツを多数所有する場合、追加ストレージがあると管理や速度面で安心できます。
同社モデルとの比較
最新のGeForce RTX 5070 Tiを搭載したG TUNE FG-A7G7Tと、モンスターハンターワイルズ 動作確認済PCG TUNE DG-A7A8Xと比較してみました。
G TUNE FG-A7A7X | G TUNE FG-A7G7T | G TUNE DG-A7A8X | |
CPU | AMD Ryzen 7 9800X3D | AMD Ryzen 7 9800X3D | AMD Ryzen 7 7800X3D |
CPUクーラー | 水冷CPUクーラー (360mmラジエーター) | 水冷CPUクーラー (360mmラジエーター) | 水冷CPUクーラー (240mmラジエーター) |
GPU | Radeon RX 7700 XT | GeForce RTX 5070 Ti | Radeon RX 7800 XT |
メモリ | 32GB(16GBx2)(DDR5-5600) | 32GB(16GBx2)(DDR5-5600) | 32GB(16GBx2)(DDR5-5200) |
ストレージ | 2TB SSD(M.2 NVMe Gen4) | 2TB SSD(M.2 NVMe Gen4) | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4) |
電源 | 750W 80PLUS BRONZE | 850W 80PLUS GOLD | 750W 80PLUS BRONZE |
ファン | 前面×3 / 上面×3 / 背面×1 搭載(サイズは調査中) | 前面×3 / 上面×3 / 背面×1 搭載(サイズは調査中) | 前面×3(サイズは調査中) |
サイズ | 240(幅)×500(奥行き)×510(高さ) mm | 240(幅)×500(奥行き)×510(高さ) mm | 194(幅)×411(奥行き)×400(高さ) mm |
販売価格 | 379,800円(送料無料) | 499,800円(送料無料) | 304,800円(送料無料) |
CPUの評価 | 性能 4.01 コスパ 0.106 | 性能 4.01 コスパ 0.080 | 性能 3.43 コスパ 0.112 |
GPUの評価 | 性能 4.50 コスパ 0.059 | 性能 6.37 コスパ 0.064 | 性能 4.86 コスパ 0.080 |
メモリの評価 | 容量 6.40 コスパ 0.000084 | 容量 6.40 コスパ 0.000064 | 容量 6.40 コスパ 0.000105 |
ストレージの評価 | 容量 10.00 コスパ 0.00527 | 容量 10.00 コスパ 0.00400 | 容量 5.00 コスパ 0.00328 |
CPU+GPUの評価 | 性能 4.25 コスパ 0.0824 | 性能 5.19 コスパ 0.0720 | 性能 4.14 コスパ 0.0961 |
総合評価 | 性能 6.23 コスパ 0.0425 | 性能 6.70 コスパ 0.0370 | 性能 4.92 コスパ 0.0489 |
2TBのNVMe Gen4ストレージや32GBのDDR5-5600メモリを備え、価格も他のモデルと比べて安くはないものの、GPUが突出していないぶん総合的なバランスを重視しています。
電源は750W BRONZEで、拡張の余裕は大きくありませんが、現状の構成を使いこなすには十分な容量です。DVDスーパーマルチドライブやWi-Fi 6E対応といった利便性も含め、高いレベルでまとまった1台です。G TUNE FG-A7G7Tは、G TUNE FG-A7A7Xと同じRyzen 7 9800X3Dを搭載しながら、GPUにGeForce RTX 5070 Tiを採用し、電源を850W GOLDにアップグレードしています。
価格はG TUNE FG-A7A7Xより上がりますが、NVIDIAの最新GPUを選びたいユーザーや消費電力に余裕を持たせたいユーザーに向いています。
どちらも水冷CPUクーラー(360mmラジエーター)と32GBのDDR5-5600を共通しており、ハイエンド寄りのゲーミング環境を構築したい場合に、AMDかNVIDIAかという好みで選択肢が広がるという印象です。G TUNE DG-A7A8Xは、CPUにRyzen 7 7800X3D、GPUにRadeon RX 7800 XTを搭載し、コンパクトなケースと240mm水冷クーラーを採用しているため、省スペースと性能を両立させています。
メモリはDDR5-5200で、ストレージは1TBと容量を抑えた分、価格が最も低めに設定されています。
大型ケースやより高性能なCPUよりも、必要十分なゲーミング性能と扱いやすいサイズを重視するユーザーには魅力的です。
G TUNE FG-A7A7Xをオススメする方
- 最新のRyzen 7 9800X3Dを活かして、1440p帯のゲームをバランス良くプレイしたい方
- Radeon RX 7700 XTを活用して、AMD環境でドライバーの最適化を重視しつつ、コストを抑えたい方
- 2TBのSSDや32GB DDR5など、ストレージ・メモリ面で余裕を持たせたい方
G TUNE FG-A7G7Tをオススメする方
- Ryzen 7 9800X3Dの高いゲーミング性能に加え、NVIDIAのGeForce RTX 5070 Tiを選択したい方
- 850W GOLD電源を備えて、将来的な拡張性と電源の効率性を重視する方
- 価格よりも電源やGPUのハイエンド寄りな構成を求める方
G TUNE DG-A7A8Xをオススメする方
- Ryzen 7 7800X3DとRadeon RX 7800 XTの組み合わせで、強力なゲーム性能を確保しつつ、価格を抑えたい方
- コンパクトなケースで省スペースを実現したい方
- ストレージ容量やメモリ速度よりも、GPU性能を重視しながらモンスターハンターワイルズなど最新ゲームを楽しみたい方
他社モデルとの比較
NVIDIAのGeForce RTX 5070を搭載したSTORMのEK-265K57と、AMDのRadeon RX 9070 XTを搭載したパソコン工房のLEVEL-M7A6-LCR98D-TGXと比較してみました。
G TUNE FG-A7A7X | EK-265K57 | LEVEL-M7A6-LCR98D-TGX | |
メーカー | マウスコンピューター | STORM | パソコン工房 |
ブランド名 | G TUNE | 影界 | LEVEL∞M-Class |
CPU | AMD Ryzen 7 9800X3D | Intel Core Ultra 7 265K | AMD Ryzen 7 9800X3D |
CPUクーラー | 水冷CPUクーラー (360mmラジエーター) | ST-AIO240_MAX BK | 240mm 水冷クーラー |
GPU | Radeon RX 7700 XT | GeForce RTX 5070 | Radeon RX 9070 XT |
メモリ | 32GB(16GBx2)(DDR5-5600) | 32GB(16GBx2)(DDR5-5600) | 32GB(16GBx2)(DDR5) |
ストレージ | 2TB SSD(M.2 NVMe Gen4) | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4) | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4) |
電源 | 750W 80PLUS BRONZE | 850W 80PLUS GOLD | 850W 80PLUS GOLD |
ファン | 前面×3 / 上面×3 / 背面×1 搭載(サイズは調査中) | 上面x3/側面x3/背面x1/底面x1(120mm) | 12cm ケースファン 上面×2・背面×1 (基本構成) |
サイズ | 240(幅)×500(奥行き)×510(高さ) mm | 218(幅)×445(奥行き)×504(高さ) mm | 206(幅)×432(奥行き)×411(高さ) mm |
保証期間 | 3年間 | 1年間 | 1年間 |
納期 | 21営業日 | 15-18営業日 | 21-24営業日 |
販売価格 | 379,800円(送料無料) | 358,000円(送料2,200円) | 399,800円(会員登録で送料無料) |
CPUの評価 | 性能 4.01 コスパ 0.106 | 性能 5.88 コスパ 0.163 | 性能 4.01 コスパ 0.100 |
GPUの評価 | 性能 4.50 コスパ 0.059 | 性能 5.17 コスパ 0.072 | 性能 5.42 コスパ 0.068 |
メモリの評価 | 容量 6.40 コスパ 0.000084 | 容量 6.40 コスパ 0.000089 | 容量 6.40 コスパ 0.000080 |
ストレージの評価 | 容量 10.00 コスパ 0.00527 | 容量 5.00 コスパ 0.00278 | 容量 5.00 コスパ 0.00250 |
CPU+GPUの評価 | 性能 4.25 コスパ 0.0824 | 性能 5.53 コスパ 0.1175 | 性能 4.72 コスパ 0.0840 |
総合評価 | 性能 6.23 コスパ 0.0425 | 性能 5.61 コスパ 0.0595 | 性能 5.21 コスパ 0.0427 |
DVDスーパーマルチドライブやWi-Fi 6E対応といった実用面での充実も特徴で、メインストリームからやや上を狙った価格設定がなされている点が目を引きます。
3年保証によるサポートの長さも含め、長期的に安心して使用できるモデルとして仕上がっています。EK-265K57は、Intel Core Ultra 7 265KとGeForce RTX 5070を組み合わせ、Thunderbolt4やWi-Fi 7、5G LANなど最新の通信・拡張インターフェースを積極的に取り入れています。
電源も850W 80PLUS GOLDを採用し、安定性と将来的なアップグレードへの対応力を重視した構成と言えます。
1年保証となる点やストレージ容量が1TBに留まる点などは、人によっては物足りないかもしれませんが、価格の面でメリットがあり、納期も15~18営業日と比較的短いので、迅速な導入を求めるユーザーに向いています。LEVEL-M7A6-LCR98D-TGXは、同じRyzen 7 9800X3DでもRadeon RX 9070 XTを採用することでハイパフォーマンスなグラフィックスを狙いながら、ミニタワーサイズに240mmの水冷クーラーを搭載し、コンパクトながらも高性能を発揮するPCとして位置づけられています。
価格はやや高めで保証期間も1年ですが、会員登録で送料無料や冷却性能を意識したケース構造など、使い勝手と省スペース性を両立させている点が魅力です。
高解像度・高フレームレートを追求しつつ、設置場所をコンパクトに抑えたいユーザーに向いています。
G TUNE FG-A7A7Xをオススメする方
- AMDプラットフォームで構成されたゲーミングPCを、2TBの大容量ストレージと大型水冷で安定稼働させたい方
- 1440pを中心に高いパフォーマンスを狙いながら、DVDスーパーマルチドライブやWi-Fi 6Eなどの実用性も重視する方
- 3年保証で長期間のサポートを受けられる環境を望む方
EK-265K57をオススメする方
- Intel Core Ultra 7 265KとGeForce RTX 5070の組み合わせで、最新のNPUサポートやThunderbolt4、Wi-Fi 7といった拡張機能をフルに活用したい方
- 電源を850W GOLDにすることで、将来的なアップグレードや電圧安定性を確保しながら、価格と性能のバランスを取りたい方
- 納期が比較的短く、早めに新しいPCを導入したい方
LEVEL-M7A6-LCR98D-TGXをオススメする方
- Ryzen 7 9800X3DとRadeon RX 9070 XTの組み合わせで、より高い解像度やフレームレートを目指すゲーマーの方
- ミニタワーサイズのPCケースにこだわりつつ、240mm水冷クーラーや十分なファン構成を通して高い冷却性能を保ちたい方
- コンパクトな設置スペースで、ハイエンド寄りのゲーミング環境を求める方
G TUNE FG-A7A7Xはどこで買える?
- 公式通販
- Yahooショッピング
- 楽天市場
- ヤマダ電機(家電量販店)
- ヨドバシカメラ
- ビックカメラ
公式通販からの直接購入をオススメします。
BTO(受注生産)に対応した公式通販では、多彩なカスタマイズが可能で、セール時に購入すればさらにお得になることもあります。対して、公式通販以外の販売チャネルでは、カスタマイズの選択肢がほとんどなく、取り扱いモデルも限られる傾向があります。また、「送料無料」と表示されていても、実際には販売価格に送料分が含まれており、実質的な割引にはなっていない場合も少なくありません。
G TUNE FG-A7A7Xの公式通販
参考サイト
CPUとGPUのベンチマークスコアは以下のサイトを参照しました。