FRONTIER公式サイトで特価注目のゲーミングPC、FRGKA620/Aのレビューを行いました。
本記事ではFRGKA620/Aの主要なパーツごとに性能とコスパの評価を行い、総合的な性能評価とコスパ評価をスコアとして算出しています。また、FRGKA620/Aの特徴・性能をまとめ、他モデルとの比較も行っています。
目次から各項目へ飛べるので、気になるものからチェックしてみてください。
FRGKA620/Aの公式サイト
FRGKA620/Aの基本スペック
メーカー | FRONTIER |
ブランド名 | GKシリーズ |
製品名 | FRGKA620/A |
OS | Windows 11 Home |
CPU | AMD Ryzen 7 7800X3D |
CPUクーラー | (空冷式)Deepcool AK400 R-AK400-BKNNMN-G-1 |
GPU | GeForce RTX 4060 Ti 8GB |
メモリ | 16GB(8GB×2)(DDR5-5600) |
ストレージ | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4) |
電源 | 600W(80PLUS BRONZE) |
ケースファン | 120mmケースファン 前面×1/背面×3 標準搭載 |
マザーボード | インテル A620 チップセット マイクロATXマザーボード |
サイズ | 215(幅)×401(奥行き)×347(高さ) mm |
販売価格 | 214,800円+送料3,300円 |
FRGKA620/Aの評価
CPU・GPU・メモリ・ストレージ・CPU+GPU・総合の6項目からスコアとして算出した結果、FRGKA620/AのCPU+GPUの性能評価は4.01、コスパ評価は0.133となり、総合の性能評価は4.05、コスパ評価は0.0677となりました。
評価項目 | 性能(容量)評価 | コスパ評価 |
CPU | 3.43 | 0.159 |
GPU | 4.58 | 0.107 |
メモリ | 3.20 | 0.0000745 |
ストレージ | 5.00 | 0.00466 |
CPU+GPU | 4.01 | 0.133 |
総合 | 4.05 | 0.0677 |
FRGKA620/Aの特徴
FRGKA620/Aは、インバースネットが展開するFRONTIERブランドの中でもコンパクトながらも強力なパフォーマンスを備えたシリーズの注目モデルです。
AMDのRyzen 7 7800X3DプロセッサとNVIDIAのGeForce RTX 4060Tiグラフィックカードを搭載しており、ゲーマーはもちろん、クリエイターにも最適な環境を提供します。このPCに搭載されたRyzen 7 7800X3Dは、Zen 4アーキテクチャをベースにした8コア16スレッドのCPUで、96MBのL3キャッシュを搭載し、4K解像度での滑らかなゲームプレイを実現させるなど、ゲーム性能を劇的に向上させます。
「GKシリーズ」は、30Lのミニタワーケースに収められており、コンパクトなサイズながらも冷却性能が非常に高いのが特徴です。垂直エアフロー設計により、効率的な冷却が可能で、ゲーム中の高負荷にも耐える設計です。また、ツールレスでサイドパネルを簡単に取り外せるため、内部のメンテナンスも容易です。
FRGKA620/Aは、BTOによるカスタマイズが可能で、DDR5-5600 16GBのメモリと1TBのSSDが標準装備されており、大容量データの処理や保存もスムーズに行えます。
FRGKA620/Aのメリット
- コストパフォーマンスが高い
- 高性能なRyzen 7 7800X3DとRTX 4060 Tiを搭載
- BTOによるカスタマイズ可能
- 1TBのSSDによる十分なストレージ
FRGKA620/Aのデメリット
- ミニタワー式で拡張性がやや低い
- 搭載機能に比し電源600Wはやや余裕がない
- 標準構成の光学ドライブがない
- USB Type-C端子が1つ
FRGKA620/Aの性能詳細
CPU
FRGKA620/Aに搭載されたRyzen 7 7800X3Dは、AMDの最新技術であるZen4アーキテクチャを採用した、8コア16スレッドの高性能CPUです。このCPUの最大の特徴は、3D V-Cacheテクノロジーを活用して96MBものL3キャッシュを搭載している点にあります。この大容量キャッシュにより、ゲームにおけるフレームレートが飛躍的に向上し、特にハイエンドグラフィックカードと組み合わせることで、秀逸なゲームパフォーマンスを発揮してくれます。
このCPUに搭載された3D V-Cacheテクノロジーは、CPUコアの上にキャッシュメモリを積層することで、従来のキャッシュ容量を大幅に拡張する革新的な技術です。この技術によって、ゲームの処理速度が大幅に改善し、特にリアルタイムでのレンダリングや複雑なシミュレーションが求められるゲームにおいてその効果が期待できます。
PassMarkスコアは34,270となっています。
GPU
FRGKA620/Aに搭載されたGeForce RTX 4060 Tiは、2023年に登場したGPUで、前世代のRTX 3060から大幅にスペックアップし、かつ省電力性にも優れています。特にインテル最新世代の Core i7-13700H(最大5.0GHz/14コア/20スレッド)を搭載しており、フルHD環境でゲームをするのに十分な性能と思われる滑らかな映像体験を提供します。
コストパフォーマンスも高く、RTX 4000シリーズの特徴である高い電力効率を持ちながら、映像の処理やストリーミング性能にも優れています。
このGPUの強みは、ゲームにおけるパフォーマンスです。高度なグラフィックス設定でもフレームレートを維持し、高解像度の映像を鮮明に表示する能力があり、最新のゲームを快適にプレイできるだけでなく、将来のゲームにも対応可能な性能を持っています。
PassMarkスコアは22,912となっています。
メモリ
FRGKA620/Aに搭載されたメモリは16GB(8GB×2)(DDR5-5600)となっています。
16GBはゲーミングPCとしては標準的な容量ともいえるので、ほとんどのゲームが快適に動作するでしょう。
しかし、複数のタスクを同時にこなすユーザーや、より多くのメモリを要求する作業には32GBが最適です。
空きスロットもあり、最大で64GBまでメモリを搭載できるので、必要に応じてアップグレードすることも視野にいれるといいでしょう。
特に、最新の重量級ゲームやリソースを多く消費するアプリケーションを快適に動作させたり、配信者や4K動画編集を行う際は32GB以上への増設をおすすめします。
ストレージ
FRONTIER FRGKA620/Aに搭載されたストレージは1TB SSD(M.2 NVMe Gen4)で、ゲームのロード時間はもちろん、動画の読込速度・書込速度も快速です。ストレージの速度に関して不満を感じることはまず無いでしょう。
1TBの容量は、多数のゲームをインストールしても十分なスペースといえます。これにより、ストレージの容量を気にすることなく、さまざまなゲームタイトルを楽しむことが可能です。
また、ストレージ容量をさらに増やしたい方には、合計2TBへのカスタマイズオプションも提供されています。極力ゲームのアンインストールを避けたいユーザーにも有難い拡張性と言えます。
電源
FRGKA620/Aに搭載された電源は600W(80PLUS BRONZE)です。
RTX 4060 Ti搭載マシンの最小システム電力は約550Wとされており、600Wの電源は妥当な電力量であると考えられます。
ただし、80 Plus Gold電源の場合、600Wの電源が最大で約90%の効率であることを踏まえると、実際に使用可能な電力は540W程度となる可能性があるので、システム全体に余裕を持たせたい場合や、将来的なアップグレードを考えると、650Wから750Wの電源ユニットを検討することも一つの選択肢です。
FRGKA620/Aのオススメカスタマイズ
- 電源を650Wにカスタマイズ
- メモリを16GBから32GBにカスタマイズ
上記2点がオススメです。
電源は前述したように実際の使用可能な電力は600Wもなく、最大効率を踏まえると540W程度になってしまします。電力の確保は安定したPC稼働上極めて重要なことを考えると、電源を650W以上に強化することは特にオススメのカスタマイズです。
メモリのカスタマイズは電源の強化に比べると優先度は低いですが、32GB推奨のゲームタイトルをプレイしたい場合やゲーム起動中に動画を見たり配信をする等、同時に色々な作業をする予定のある方にオススメです。
同社モデルとの比較
FRGKA620/Aはコスパで評価高いFRONTIER製品ならではの受注生産のラインナップです。このため、同等のGPU性能を搭載するミドルタワータイプであるFRGAG-B650M/AとFRGAG-B760/B/NTKとの比較を行いました。
FRGKA620/A | FRGAG-B650M/A | FRGAG-B760/B/NTK | |
CPU | Ryzen 7 7800X3D | Ryzen 7 7800X3D | Core i7-14700F |
CPUクーラー | 空冷CPUクーラー | 空冷CPUクーラー | 空冷CPUクーラー |
GPU | GeForce RTX 4060 Ti 8GB | GeForce RTX 4060 8GB | GeForce RTX 4060 Ti 8GB |
メモリ | 16GB(8GB×2)(DDR5-5600) | 16GB(8GB×2)(DDR5-5600) | 16GB(8GB×2)(DDR4-3200) |
ストレージ | 1TB SSD(M.2 NVMe) | 1TB SSD(M.2 NVMe) | 1TB SSD(M.2 NVMe) |
電源 | 600W(80PLUS BRONZE) | 1000W(80PLUS BRONZE) | 600W(80PLUS BRONZE) |
ファン | 120mmケースファン 前面面×2/背面×1 標準搭載 | 120mmケースファン 前面面×2/背面×1 標準搭載 | 120mmケースファン 前面面×2/背面×1 標準搭載 |
サイズ | 215(幅)×347(奥行き)×401(高さ) mm | 215(幅)×465(奥行き)×457(高さ) mm | 210(幅)×465(奥行き)×457(高さ) mm |
販売価格 | 214,800円+送料3,300円 | 239,800円+送料3,300円 | 226,800円+送料3,300円 |
CPUの評価 | 性能 3.43 コスパ 0.159 | 性能 3.43 コスパ0.143 | 性能 4.48 コスパ0.187 |
GPUの評価 | 性能 4.58 コスパ 0.107 | 性能 4.58 コスパ0.096 | 性能 4.58 コスパ0.0955 |
メモリの評価 | 容量 3.20 コスパ 0.0000745 | 容量 3.20 コスパ0.000067 | 容量 3.20 コスパ0.0000667 |
ストレージの評価 | 容量 5.00 コスパ 0.00466 | 容量 5.00 コスパ0.00417 | 容量 5.00 コスパ0.00417 |
CPU+GPUの評価 | 性能 4.01 コスパ 0.133 | 性能 4.01 コスパ0.119 | 性能 4.53 コスパ0.141 |
総合評価 | 性能 4.05 コスパ 0.0677 | 性能 4.05 コスパ0.061 | 性能 4.32 コスパ0.0720 |
FRGAG-B650M/Aは販売価格が3モデルで最も高いです。ただし、電源に1000Wタイプが標準装備されています。
FRGAG-B760/B/NTKは3モデルで唯一Core i7-14700Fを搭載しています。ただし、メモリはDDR4-3200でダウングレードされています。
FRGKA620/Aをオススメする方
- 初めてのゲーミングPCでどれを買えば良いのかわからない方
- ゲームだけでなく、ゲーム配信や動画編集等クリエイティブな作業もする方
FRGAG-B650M/Aをオススメする方
- メモリやファンの追加など、自分でどんどんカスタマイズしたい方
FRGAG-B760/B/NTKをオススメする方
- Intel のCPUが好きな方
- メモリの型式にこだわりのない方
他社モデルとの比較
FRGKA620/Aと同価格帯の他社モデルとして、ドスパラのGALLERIA RM7R-R46T 7800X3D搭載とマウスコンピューターのG-Tune DG-A7G6Tとの比較を行いました。
FRGKA620/A | GALLERIA RM7R-R46T 7800X3D搭載 | G-Tune DG-A7G6T | |
メーカー | FRONTIER | ドスパラ | マウスコンピューター |
ブランド名 | GKシリーズ | GALLERIA Rシリーズ | G-Tune DGシリーズ |
CPU | Ryzen 7 7800X3D | Ryzen 7 7800X3D | Ryzen 7 7800X3D |
CPUクーラー | 空冷CPUクーラー | (水冷式) 120mm/非発光 | 水冷CPUクーラー (240mmラジエーター) |
GPU | GeForce RTX 4060 Ti 8GB | GeForce RTX 4060 Ti 8GB | GeForce RTX 4060 Ti 8GB |
メモリ | 16GB(8GB×2)(DDR5-5600) | 16GB(8GB×2)(DDR5-4800) | 16GB(8GB×2)(DDR5-5200) |
ストレージ | 1TB SSD(M.2 NVMe) | 500GB SSD(M.2 NVMe Gen4) | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4×4) |
電源 | 600W(80PLUS BRONZE) | 750W(80PLUS GOLD) | 750W(80PLUS BRONZE) |
ファン | 120mmケースファン 前面面×2/背面×1 標準搭載 拡張性調査中 | 140mmケースファン 前面×1 120mmケースファン側面×1 標準搭載 拡張性調査中 | 120mmケースファン 側面×1/背面×1 標準搭載 拡張性調査中 |
サイズ | 215(幅)×347(奥行き)×401(高さ) mm | 220(幅)×440(奥行き)×425(高さ) mm | 194(幅)×411(奥行き)×400(高さ) mm |
保証期間 | 1年間(センドバック保証) | 1年間(持込) | 3年間(センドバック保証) |
納期 | 約3営業日で出荷 | 翌日出荷 | 翌営業日出荷 |
販売価格 | 214,800円+送料3,300円 | 214,980円+送料3,300円 | 269,800円(送料無料) |
CPUの評価 | 性能 3.43 コスパ 0.159 | 性能 3.43 コスパ 0.157 | 性能 3.43 コスパ 0.127 |
GPUの評価 | 性能 4.58 コスパ 0.107 | 性能 4.58 コスパ 0.105 | 性能 4.58 コスパ 0.0850 |
メモリの評価 | 容量 3.20 コスパ 0.0000745 | 容量 3.20 コスパ 0.0000733 | 容量 3.20 コスパ0.0000593 |
ストレージの評価 | 容量 5.00 コスパ 0.00466 | 容量 2.50 コスパ 0.00229 | 容量 5.00 コスパ 0.00371 |
CPU+GPUの評価 | 性能 4.01 コスパ 0.133 | 性能 4.01 コスパ 0.131 | 性能 4.01 コスパ 0.106 |
総合評価 | 性能 4.05 コスパ 0.0677 | 性能 3.43 コスパ 0.0664 | 性能 4.05 コスパ 0.0545 |
FRGKA620/A、GALLERIA RM7R-R46T 7800X3D搭載、G-Tune DG-A7G6TはいずれもゲーミングPCとしてはおおむね同等程度なのですが、納期を重視する方はGALLERIA RM7R-R46T 7800X3D搭載やG-Tune DG-A7G6Tを購入したほうがいいかもしれません。
販売価格はFRGKA620/Aが最も低価格です。
メモリ性能はDDR5-5600搭載のFRGKA620/Aが最も優れています。
ストレージは1TB SSD(M.2 NVMe Gen4×4)搭載のG-Tune DG-A7G6Tが最も優れています。
電源は750W(80PLUS GOLD)搭載のGALLERIA RM7R-R46T 7800X3D搭載が最も優れています。
冷却性能はケースファンの標準搭載サイズが最大なGALLERIA RM7R-R46T 7800X3D搭載が最も優れています。
保証期間はFRGKA620/Aが3年と最も長いです。FRGKA620/A とGALLERIA RM7R-R46Tは1年間ですが、持込 or センドバックという違いがあります。
FRGKA620/Aをオススメする方
- 価格を重視する方
- メモリ性能を重視する方
GALLERIA RM7R-R46T 7800X3D搭載をオススメする方
- 納期を重視する方
- 電源性能を重視する方
GALLERIA RM7R-R46T 7800X3D搭載の公式通販
G-Tune DG-A7G6Tをオススメする方
- ストレージ性能を重視する方
- 空冷式よりも水冷式を重視する方
FRGKA620/Aはどこで買える?
- 公式通販
FRGKA620/Aは現在、公式通販のみで購入できます。
公式通販は送料が3,300円かかる一方で、アマゾン・楽天・ヤフーショッピングでは送料無料と設定されていることが多く、一見公式通販以外で購入したほうがお得に感じられるかもしれませんが、送料以上の価格が販売価格として上乗せされており、結果的に公式通販が一番安く購入することができますので、基本的には公式通販で購入することをオススメします。
参考サイト
CPUとGPUのベンチマークスコアは以下のサイトを参照しました。